今日は「デフレからインフレへの環境変化」について、お話ししたいと思います。
1998年から25年以上続いたデフレが、いよいよ終わりを迎え、今はインフレの時代に入っています。
これは一時的なものではなく、短くても十数年、長ければ20年以上続くと見るべきです。
私たちはこれからの経営判断を、この長期的な物価上昇を前提に考えていく必要があります。
ただ、インフレ率がどれくらいになるかは、誰にも正確にはわかりません。
年3%かもしれないし、5%、あるいは10%になる年もあるかもしれません。
2025年10月時点での日本のインフレ率は、前年同月比3.0%と高水準で推移してます。
だからこそ固定的な前提に頼らず、柔軟でスピード感のある意思決定が求められる時代なのです。
これまでの「デフレの時の考え方」では、我慢が正解でした。
待てば安く買える、お金の価値が上がる、だから支出は先送りすべきだという考え方でした。
しかし、インフレの時代では逆です。
今買わなければ、将来もっと高くなる。
住宅、車、人件費…すべてが上がっていきます。
「動いた人が得をする」。これが今のインフレの時代の鉄則です。
インフレ時代には「お金の価値が目減りする」という基本を理解し、家計管理と資産運用において自発的な対策をしていくことが重要です。
だからこそ、私たちは新しい挑戦、新規事業、設備投資、事業拡大といった“攻め”の選択肢を、真剣に検討し、実行していくべきなのです。
また、価格についても、これまでのように「値上げは悪」と捉えていては経営が持ちません。
これはデフレの時の考え方です。
インフレは「どんどん高くなる時代」です。
価格交渉も値上げも、むしろ当たり前のこととしてお客様と交渉し、戦略的に値上げを行動に移していかなければなりません。
そしてもう一つ、借入についてです。
インフレ下では、債務の実質的な負担は軽くなります。
借入は悪ではなく、活用すべき武器になり得ます。
ただし、当然ながら「しっかりした経営」が大前提です。
資金の運用や投資の質が、今まで以上に問われます。
ぜひ『仕事ができる人の心得0281【借入金の重み】』を読んで、借入に対する意識を深めてください。
これからの時代、我慢ではなく「動く」こと、そして変化に柔軟に対応することが、私たちの未来をつくります。
【借入金の重み】 0281
インフレとデフレの違いは借金の重さです。
(CCCメディアハウス 小山昇著『増補改訂版 仕事ができる人の心得』)
