vol.123_Cさんを育てない。【社員】0705

仕事ができる人の心得の0705「社員」のところには、AさんBさんCさんDさんのことが書かれています。

Cさんというのはどういう人かというと、能力はあるんだけど、考え方が合わない人のことですね。

「能力よりも価値観(考え方)を共有できることを重視する。 」と書いてあります。

(CCCメディアハウス 小山昇著『増補改訂版 仕事ができる人の心得』)

人の信念や価値観というのは、周りの人から見て分からないですし「私の価値観は〇〇です。」って説明することって殆どないんです。

 

行動/感情/信念・価値観・ビリーフ(思い込み)

 

人は頭で何を考え、心で何を思っているかは、はたから見て分からないけど、その人の行動や態度は、周りの人から見えるんです。

だから、その人の行動や態度が間違っていたら、注意して直させることをし続けないといけないんです。

社長が社員に対してする注意だけではありません。

社員同士でも、上司が部下に間違った行動や態度を目にしたら、その場でしっかり注意しないといけません。

 

本当はCさんを採用してはいけません。

ただ、採用の段階でどこまで見抜けるかっていうのがありますので、Cさんを育てないってタイトルにしました。

 

小さな会社っていうのは、考え方が合ってることが何より重要なんですね。

価値観を合わせる。

ですから経営計画書ですとか、仕事ができる人の心得を使ってベクトル勉強会をやっていく必要があります。

 

わかっていただきたいのは、何度も何度も同じことを繰り返すから、浸透することができます。

新しいことばかりを勉強すると浸透することはありません。

価値が合うことはありませんので、同じ教材を使って何度も何度も繰り返していきます。

 

有名な話ですが、​​Netflixがここまで成長した過程が書かれている「ノールールズ」って本があります。

人事に対する方針を出してから、まず手を打ったのは、能力がない人には辞めてもらってます。

ある一定の時期に業績を伸ばすために、能力のない人に辞めてもらって、次は考え方が合わない人に辞めてもらったこの順番で経営をして、会社の体質が強くなって、今の​​Netflixがあるというような書き方をされています。

 

小さな会社では、同じことをやっては人材がいなくなってしまう可能性があります。

なぜなら、能力がそこまである人っていうのは、なかなか採用できてないからですね。

 

なので、社員数が少ない小さな会社は考え方が合って、考え方が揃ってる社員をいかに増やしていくか、これで強い会社になれるかどうかが決まります。

社長が考えてることや目指してるもの、信じていることを、これを社員と何度も何度も共有していきます。

 

それを繰り返しながら、考え方や価値観が合う社員を1人でも多く育てていきます。

個人の能力より大切なことは、行動を合わせること、そして考え方を揃えること、これを徹底していきます。

 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。