vol.126_夢と知恵。【知恵】0136

会社全体で目的意識を共有すると同時に個々の社員に目的意識を持たせることも、強い会社をつくるには欠かせません。

みなさんの夢はなんですか?

目標はなんですか?

どんなに小さくても、まずはこの夢と目標を持つことが重要です。

目的意識は、その人の成長に大きな影響を与えます。

 

どんな分野でも、どんな人でも、努力の継続や苦手なことの克服なしでは、いつまで経っても一流にはなれません。

大きな壁にぶつかった時、目的意識のある人はなんとかそれを乗り越えようとします。

これに対して目的意識のない人は、壁を突破する努力をやめてしまうのです。

また、目的意識を持つと今の自分と理想の自分の間にどれくらいの差があるかが明確になります。

それにより今、自分が何をすればいいのかが見えてくる、ここが重要です。

 

ここで注意することは、目的意識を持たせそれに向かって努力しろ、と言ったところで、精神論に終わってしまってはいけないのです。

 

目的と現実の差を埋めるのには、努力に加えて知恵をつけることが求められるからです。

人が成長するには、知恵が欠かせません。

これがないと狭い価値観の中でやみくもな行動をすることになるからです。

これではその人の潜在能力は引き出されない。

 

目的意識を持つことと知恵をつけることを怠りやすいのは、ちょっとだけ上手くいってしまうという体験をした人に多いのです。

難易度の高い技術を、大した努力なしにマスターできるようなタイプの人が、これに当てはまるんです。

ステージやレベルが低いうちはそれで済んだかもしれないが、要求される仕事のレベルが上がってくると、中途半端な「できた」では通用しなくなります。

こう言ったことを早い段階で自覚させるのも、社員教育です。

大きな壁を越えるには夢と知恵が必要ということを覚えておいてください。

 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。