世界最古の企業は建設業

2016年の東京商工リサーチの調査によると、わが国には2017年に創業100年以上となる老舗企業が33,000社余りあり、中でも最も古い企業が大阪に本社を置き寺社建築を手がける「金剛組」といわれています。
同社の沿革によれば、金剛組の創業は西暦578年の古く飛鳥時代とされ、聖徳太子の命を受けて百済の国から招かれ、官寺である四天王寺の建立に携わった工匠、金剛重光が創業したとされています。西暦578年の創業は、日本国内のみならず世界においても最古の企業と言え、世界最古の企業は、建設業といえるのではないでしょうか。
江戸時代までは四天王寺のお抱え宮大工として技術を磨き伝承してきた金剛組は、明治時代に入ってからの神仏分離令の余波を受け、他の自社にも進出するようになります。
その後大きく変化する環境にあって、鉄筋コンクリート工法が普及する中で、日本建築本来の優美さや機能温かみなどを損なわない独自の鉄筋コンクリート工法を開発して、寺院の仕事が途絶えた戦時中は、軍用の木箱を作ってこれをしのぐなど数々の苦難を乗り越えてきました。
しかし、残念ながら金剛組は、2006年に経営破綻してしまいますが、創業以来1430年余りにわたる伝統の技術と心を絶やすまいと、従業員・宮大工といった人材を全て引き継いだ大手建設会社の株式会社高松コンストラクショングループによって孫会社化されながらも、現在に受け継がれています。
日本の伝統と文化は建設企業の努力によって守り育てられているといえます。

この記事を書いた人

煙山光宏

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