vol.181_勢いをつける。【勢い】0062

まず、仕事における“勢い”とは何か?  

それは、行動の初速です。

物事に取り掛かるときのスピードとエネルギーのことです。

この取り掛かりが早い人は、全体のパフォーマンスも高くなります。

これはスポーツでも仕事でも同じです。

 

では、この勢いを生むには何が必要か?  

キーワードは「ノリの良さ」です。

ここで言う“ノリ”とは、単なるテンションではなく「瞬時に物事に乗れる柔軟さ」であるとか「空気を前向きに変える反応力」のことをいいます。

 

例えば、打ち合わせで何か提案が出たとき「うーん、でも…」と否定的な反応をすると、意見が出てこなくなるだけでなく、場の空気は悪くなります。

反対に、「それ、いいですね!」とまず受け止めるかどうかが重要なんです。

そうするとノリの良い打ち合わせでは、アイデアの数も動きの速さも圧倒的に違ってきます。

なぜなら、勢いを削ぐブレーキがかからないからです。

 

さらに、脳科学的にも、「ノリの良さ」は勢いに直結しています。

人は気分が乗っているとき、ドーパミンが分泌され、判断や行動が早くなる。

逆に気分が沈んでいると、慎重さが増して動き始めが遅くなる。

つまり、ノリが良いということで、脳が勢いの出やすい状態になっている、ということなんです。

 

では、どうすればノリの良い人になれるか?というと結論はシンプルです。  

「リアクションを変える」「声のトーンを変える」「まず受け止めてみる」。

この3つを意識するだけで、“ノリ”は誰にでも身につけることができます。

つまり、性格ではなく、習慣で意識的に変えられるんです。

 

だからこそ、朝礼であるとか、チャットボイスを聞いた時に「よし、やるそ!」「いいですね!」というノリのある反応をお互いに出していきましょう。  

それが、職場の空気を軽くし、動き出しを高め、最終的な成果へと勢いがついていきます。

 

勢いが必要な時代です。その鍵を握るのは“ノリ”です。  

今日も、まずはノリよくいきましょう!

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。