私たちの仕事では、毎日たくさんの情報が飛び交っています。
法律の改正、行政の動き、お客様の声、社内の気づきなど。
でも、その中で本当に価値を持つ情報というのは2つです。
それは「鮮度の高い情報」と「自分で体験した情報」だと私は思っています。
まず、「鮮度の高い情報」についてですが、どんなに正しい情報でも、タイミングが遅れれば価値が下がってしまいます。
たとえば、あるお客様が「今この手続きで困っている」と言ったとします。
この“今”の声をすぐに共有できれば、対応のスピードが変わりますし、チーム全体で解決に向かうこともできます。
逆に、1週間後に「そういえばこんなこと言ってました」となると、もうチャンスを逃してしまっているかもしれません。
だからこそ、情報は「手に入れたときにすぐ動く」。それが鮮度を保つコツです。
次に、「実際に体験した情報」についてです。
本やネットで調べた知識ももちろん大事ですが、それ以上に信頼できるのは、自分が実際にやってみた、見てみた、関わったそういう体験に基づく情報です。
例えば「Aさんはこんな人らしいよ」「性格良くないらしいよ」など、自分では実際に会って話していないのに、ウワサや他人の主観的な感想は知らなくてもいい情報です。
ましてやこの情報を知らせてきた人が競合会社の人物だったり、10年も前の情報だとしたら、情報を鵜呑みにするどころか全く参考にならない情報ですね。
つまり「新しくて、しかも自分の体験を通した情報」こそが、私たちの仕事の中で一番強い武器になるんです。
なので、気になったことはすぐに共有することです。
・お客様との会話の中で気づいたことは日報に一言メモしておく
・誰かに伝えるべきか迷ったら、とりあえず報告しておく
現場で動いているからこそ、毎日が“情報の宝庫”です。
「これは自分しか知らないかも」「他の人も知っておいた方がいいかも」そう思った瞬間に、ぜひ共有してください。
体験をもとに、鮮度の高い情報を持ち寄って、会社全体としての精度を高めていきましょう。
たとえば「このお客様は書類のチェックが厳しい」「この申請はこの順番でやるとスムーズだった」など、体験から得た気づきは、現場のリアルな知恵です。
こういう情報は、他の人にとってもすごく役立ちます。
さらに、自分の言葉で伝えることができるので、説得力がありますし、お客様との会話でも信頼につながります。