今日は「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」というアフリカの諺についてお話しします。
この諺は、アル・ゴア元米副大統領がノーベル平和賞授賞式で引用したことで広く知られるようになりました。
私もここ5年間くらいの間で、この言葉を何度も繰り返し色々な場面で耳にするようになっていたので、メモに残してきました。
初めてこの言葉を聞いたとき、私は「一人だったら早く行けるけど、みんなと一緒じゃなければ遠くには行けない」と理解しました。
私たちの会社が大切にしている経営計画書の「あるべき4つの姿」とも一致する考え方です。
しかし、この言葉をいろんな場面に当てはめて考えていく中で、さまざまな解釈ができることに気づきました。
例えば、独立して起業した人は初めは一人なので、意思決定が迅速で物事をすぐに進められる身軽さがメリットと聞きます。
しかし、事業が成長しより大きな目標に向かう段階になると、関わる社員が増え「遠く」へ行くためにみんなで動く必要が出てきます。
ここで成功の鍵となることは、価値観を合わせて仲間を信頼して、同じ目標に全力をつくすことなのです。
また、この諺の起源とされるアフリカでは、古代から人々は病気や怪我、食料確保のために知識を共有し、集団で行動することで「遠く」まで進むことができたのです。
しかし、危険が迫ったときには、迅速に一人で行動することが求められる場面もあった考えます。
私たちの仕事に置き換えて考えてみると「みんなで行く」とは一体どういうことなのか、「遠くに行く」とは何を意味するのかを考えることが大切です。
今日・明日のことだけを考えていては、5年後・10年後に理想の目指す姿に到達することはできないのです。
やはり逆算経営が必要なのです。
時には一人で迅速に行動することも必要ですが、そのためには仲間との信頼が不可欠です。
自分勝手な思い込みで行動していると、遠くには行けないのです。
最後に、アル・ゴア元副大統領は、演説の締めくくりで「私たちも遠くへ行かなければならない、それも早く」と述べました。
この言葉を胸に、私たちもお客様の要望・困りごとを数多く聞き出し、共に前進していきましょう。