皆さんは、「好きなこと」「やりたいこと」「得意なこと」、この3つの違いを意識したことはありますか?
一見、似ているようで、大きな違いがあります。
この違いを理解することで、自分の進むべき道がよりクリアになります。
まず、「好きなこと」とは、心がときめいたり、やっていて楽しいと感じることです。
たとえば、映画が好きな人は、週末に映画を観るのが楽しみで、感動したり、刺激を受けたりします。
自分の好きなことをやっていれば、疲れを感じても、ストレスがたまることはないでしょう。
でも、好きなだけでは、それを仕事にするのは難しいかもしれません。
次に「やりたいこと」。
これは、自分が「やってみたい」「挑戦したい」と思うことです。
たとえば、映画を作ってみたいと思ったことがあるとします。
でも実際に始めてみると、撮影や編集の作業が大変で、思ったより自分に向いていないと気づくかもしれません。
つまり、「やりたいこと」は理想や憧れに近いものです。
夢というのは、やりたいことがやれない時は見ることができて、やりたいことがなんでもやれる時には目先の安易な要求に流されて見れないものです。
そして「得意なこと」。
これは、他の人よりも自然と上手く出来てしまうこと、周りから「うまいね」と言われることです。
たとえば、文章を書くことが得意で、特別な努力をしなくても文章を読む人から「分かりやすい」「読みやすい」と言われることが多いとすると、文章を書くことが「得意なこと」かもしれません。
みなさんが持っている能力というのは、人によって違いはあるが、優劣はないのです。
得意、不得意はあります。
与えられた場所で、与えられた仕事ができることです。
励まされ、認められることによって、花を聞きます。
「好きなこと」「やりたいこと」「得意なこと」の3つが重なる部分こそが、あなたにとって人生で一番力を発揮できる場所なのです。
理想は、好きで、やりたくて、しかも得意なこと。
ですが、すべてが重なるとは限りません。
だからこそ、自分の「好き」「やりたい」「得意」をしっかり認識し、自分にとって本当に価値あるものを見極めることが大切です。
皆さんも、まずはこの3つを、思いつくことをたくさん付箋に書き出してみてください。
付箋に書いたら机に並べて、眺めてみると、意外な気づきがあるかもしれません。