ビジネスでも日常生活でも、多くの人は「やるべきこと」を増やすことに目を向けがちです。
しかし、実は成功するために最も大切なのは、「やらないこと」を決めることです。
「やらないこと」を決めるのが経営の基本
企業経営において、最も重要なのは「何をするか」ではなく「何をしないか」を決めることです。
たとえば、企業がさまざまな商品やサービスを展開しすぎると、リソースが分散し、どれも中途半端になりがちです。
その結果、売上が伸びず、利益率も悪化してしまいます。
「鉄砲は売らずに弾を売る」戦略
ここで紹介したいのが、「鉄砲は売らずに弾を売る」という戦略です。
- 鉄砲(単発の大きな売上) を売ると、一度売れたら次の購入まで時間がかかる
- 弾(継続的な売上) は、鉄砲を持つ限り消費され続ける
この考え方に基づき、売上よりも「継続的な利益」を重視する方向にシフトすることで業績が回復しました。
また、ターゲット選定も重要です。
「もしかしたら売れるかもしれない」と手を広げすぎると、かえって赤字が膨らみます。
狙うべき顧客層を明確にし、不要な市場を切り捨てることで経営の安定につながるのです。
ビジネスだけでなく、生活にも応用できる
この「やらないことを決める」という考え方は、経営だけでなく私たちの生活にも応用できます。
「やることリスト」より「しないことリスト」
多くの人が「ToDoリスト」を活用していると思います。
やるべきことを書き出し、優先順位をつけるのは効率的な方法です。
しかし、ToDoリストには次のような落とし穴があります。
- やるべきことを増やしすぎてしまう
- すべてをこなそうとして疲弊する
- 重要なことに集中できなくなる
そこでおすすめなのが 「しないことリスト」 です。
これは、「やらなくていいこと」を明確にして、無駄を省くためのリストです。
しないことリストの具体例
しないことリストを作ることで、時間的・精神的な余裕が生まれます。
たとえば、以下のようなことをリストアップしてみましょう。
- 何気なくスマホを開くのをやめる → SNSやニュースをダラダラ見る時間を減らす
- 無駄な会議に参加しない → 目的が不明確な会議は極力減らす
- すべてを自分でやろうとしない → 任せられることは他の人に頼む
- 「何となく」で付き合う飲み会をやめる → 本当に価値のある人間関係に集中する
「しないこと」を決めると、本当にやるべきことが見えてくる
やらないことを決めることで、やるべきことに集中できるようになります。
- 余計なタスクを減らせば、重要な業務に注力できる
- 付き合いでの無駄な時間を減らせば、大切な人との時間を増やせる
- 目の前のことに振り回されず、自分の目標に向かって進める
ビジネスも生活も、「あれもこれもやる」のではなく、 「何をやらないか」を決めること で本当に大切なことに集中できるのです。
まとめ:あなたも「しないことリスト」を作ってみよう
「やらないことを決める」ことは、経営でも日常生活でも成功の鍵になります。
- 経営では 「やらないこと」を決めることで、利益率を上げる
- 生活では 「しないことリスト」を作ることで、余裕が生まれる
あなたも一度、 「しないことリスト」 を作ってみませんか?
不要なものを手放せば、より充実した時間と成果を手に入れることができるかもしれません。