組織と個性の狭間で: ルールを守ることの真価

会社は、定められた規則を無視または意識的に破る社員をそのままにはしない。

会社の就業規則に則って制裁に該当するなら制裁処置をとる。

組織の力は、社員がルールをしっかり守り遂行してこそ発揮されるものだから。

会社の方針に反発することを「己の個性」としているような、未成熟で幼稚な者の行動を黙認はできない。

上司や経営者は、それを見て見ぬふりしてやり過ごしては絶対にいけないのです。

仕事をする上で「個性」は必要ないとまでは言わないが、「型」が整いできるようになった後に「個性」が花開くのだ。

 

あなたがおかしいと思うのは自由です。

それを声に出して会社を動かし、あるいはルール化を働きかけるのも自由。

だが、自分がおかしいと思うことは皆もおかしいと思うはずだ…といった理論で行動することはやめた方がいい。

このことに限らず、とにかく自分が正義だといった理論を展開する人間がいる。

理論展開までは自由だが、その理論で事を動かすとなると見過ごすわけにはいかない。

それぞれの正義で会社を動かしたら、会社はたちまち破滅するからだ。

あなたの思いや価値観は、常に法と社会規範との繋がりの中で検討されなければならない。

 

繰り返しの注意にもかかわらず反省や改善が見られずに、自己の思い込みや価値観のみで好き勝手に振る舞い、会社や一緒に働く仲間に対して迷惑をかけている者は、他社で活躍することを勧める。

その方がお互いに幸せだから。

ましてや自分勝手な感情を言葉と態度でまわりに撒き散らし、社会人としての円滑な仕事の遂行を妨げる者は、就業規則に則り、懲戒処分に該当する。

 

そんなあなたに従う必要がなくなった瞬間に、今まで従っているフリをしていた者たちはころっと態度を変え、これからの自分を守るために、あなたに対して抱いていたマイナスの感情や思いを正直に話すことだろう。

「こいつ面倒臭いやつだから黙って従っているフリをしておこう。」と言う人がいる。

自分がターゲットになって嫌な思いをしないために、誤魔化して我慢し続けるしかないと思うからだ。

 

会社はこのような者を雇い続ける理由がないから、就業規則に則って制裁処置をとることになる

会社のためにも、会社に残っているほかの社員とその家族を守るためにも。

 

 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。