今日は、職場のコミュニケーションを円滑にするための「I(アイ)メッセージ」と「Youメッセージ」についてお話しします。
まず、それぞれの定義から確認しましょう。
「Iメッセージ」とは、自分の気持ちや考えを「私」を主語にして伝える方法です。
一方、「Youメッセージ」は「あなた」を主語にして相手の行動や状況を指摘する伝え方です。
この違いは、一見小さく見えますが、実際のコミュニケーションでは大きな影響を及ぼします。
例えば、Youメッセージで伝えると「あなたはいつも遅刻する」と言うのに対して、Iメッセージで伝えると「私は、あなたが遅刻すると、心配になります」というふうになります。
この2つの違い、明確ですね。
Youメッセージは相手に非難されていると感じさせやすく、反発を生むリスクがあります。
特にチームワークが求められる場面では、関係性の悪化にもつながりかねません。
では、なぜIメッセージが効果的なのでしょうか?
それは、自分の感情にフォーカスして伝えることで、相手を責めずに意思を表現できるからです。
たとえば「私は、あなたが笑顔で挨拶してくれると嬉しい」と伝えれば、相手は自然とその行動を続けたくなります。
これは、相手をコントロールするのではなく、自発的な行動変化を促すために非常に有効です。
一方で、Youメッセージにも場面によってはメリットがあります。
特に、明確な指示や命令が必要なとき、例えば「この資料を明日までに提出してください」といった伝え方は、Youメッセージの要素を含みつつも、必要な明快さを持っています。
ここで大切なのは「Iメッセージ」と「Youメッセージ」を状況によって使い分ける」ことです。
良好な関係を築きたいとき、感情を伝えたいとき → Iメッセージが効果的で、
指示・命令、状況を明確に伝えたいとき → Youメッセージが効果的です。
最後に、Iメッセージを使う際のポイントを3つお伝えします。
- 自分の気持ちを素直に伝えること
- 相手の行動を評価しないこと
- 意見の押しつけにならないように注意すること
以上の3点です。
今日からぜひ、日々のやり取りに「Iメッセージ」を取り入れてみてください。
チーム内の信頼関係がより強まり、仕事の成果にもつながっていくはずです。