vol.202_「遠慮」と「配慮」【年上の部下】1176

今日は「遠慮」と「配慮」の違いについてお話ししたいと思います。

一見似ているこの二つ、実は私たちの職場の雰囲気や、成長のスピードを大きく左右するものです。

まず「遠慮」について。

遠慮とは、相手に迷惑をかけたり不快な思いをさせないように、行動や発言を控えることです。

自己防衛の意味合いが強く、自分の立場や利益を守るための行動とも言えます。

つまり、遠慮は「自分のため」にするものです。

例えば、こういう場面です。

「この仕事は◯◯さんにはまだ無理かもしれないから、別の人にお願いしよう」とか「本人も忙しそうだし、今回は何も言わずにおこう」。

こうして“言わない”、“頼まない”という選択を取るのが遠慮です。

では「配慮」はどうでしょうか。

配慮とは、相手の立場や気持ちを考えて行動すること。

相手の気持ちや成長、そして信頼関係を生むためにする行動です。

つまり、配慮は「相手のため」にするものなんです。

同じ状況でも、配慮があればこうなります。

「今回の案件は正直かなり難しい。でも、〇〇さんなら挑戦する価値があると思ってる。もちろん私もフォローするから安心してほしい」。

このように正直に難易度を伝え、挑戦するかを一緒に考える。

あるいは、サポート体制を明確にして、安心感を持って取り組んでもらう。

これが配慮です。

 

だからと言って、遠慮が悪いことではありません。

場を穏やかに保ち、無用な衝突を避けるために必要な場面もあります。

でも、遠慮ばかりでは本当の気持ちが伝わらず、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあります。

だからこそ、これからの私たちには遠慮よりも配慮が必要です。

相手を思いやりながら、自分の意見や期待もきちんと伝える。

それが、お互いの成長と信頼関係の土台になります。

「遠慮」せず「配慮」しつつ、自分の言いたいことを伝えるコツは、

  1. **事実を明確に**(感情を混ぜすぎず、具体的に伝える)
  2. **相手の立場や気持ちを考えて伝える**(「あなたにこう感じてほしい」より「あなたのためにこう考えた」)
  3. **解決やサポートの道筋もセットで伝える**(相手に必ず途中経過を報告させてる)

要するに、事実+思いやり+安心感、この3点セットで話すことです。

この形だと、角が立たずに、でもしっかり本音が届きます。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。