vol.148_選んだ道を正解にする。【転源自在】1127

今日はある出来事から感じたことがあったので、会社への就職を飛行機に例えて話していきます。

会社によって価値観や目標(飛行機の行き先)が違います。

まず、会社は採用の段階で考え方や、目指す行き先が違う人を採用してはいけません。

求職者側も、行き先の違う飛行機に乗ってはだめなんです。

沖縄行きなのに一人だけ北海道を目指してスキーウエアを着ていると、価値観や目標が合ってないので求められる仕事はできません。

求職者が持つ経験や技術がどれだけ優れていたとしても、何を大切にしているかという考え方の部分と、目指す方向=目標が違っていると、その人は必ず、入社後ある程度年月が経ってくると「我」が出てきて社内でトラブルを起こします。

 

間違った人を飛行機に乗せないことと、飛行機に乗った後は社員教育を繰り返して考え方と価値観を合わせる、会社の方針に則って成果を出した人を評価する。

評価は相対評価で毎期ごとにリセットされますから、一度評価がよくなかったとしても、次は頑張って良い評価を取ろうとできるのです。

なので仕事の評価というのは、作業の良し悪しや技術力が高いことだけを良い評価としてしまうのは間違いなのです。

なぜかというと例えば、自動車整備の会社の整備士が技術力も作業スピードも優秀だったとしても、接客態度が悪かったり、会社の方針に対する反発、考え方や姿勢の部分を無視して技術だけ評価してしまうと、そうゆう人材が増えていき、業績も良くならないだけでなく企業の力はまとまらないので弱くなっていきます。

 

だから価値観を合わせて会社の方針に則った上で、仕事で成果を出すことを目指していく必要があります。

今私たちが採用している人事評価制度で「現場での作業が評価されない」と思っている人がいるようですが、それは間違いです。

例えば、現場作業で楽をしてサボりがちな人がいたとすると「あるべき4つの姿の12項目を実践できているか?」の項目で「仲間を大事にする」の中の「率先して協力する」のところが著しく不足しているとなれば、現場監督がその理由を伝えて評価を下げなければいけないのです。

もし間違った飛行機に乗ったことに気づいたら、選択肢は2つです。

飛行機を降りて自分の目指す行き先に乗り換えるか。

自分が選んだ飛行機を正解にできるように自分が変わっていくか。

 

行き先を変えるには年齢に限りがあります。

家族や子供がいる人なら尚更です。

企業と求職者は入社に関しては、いくら企業が採用したいと思ったとしても、求職者が入りたくないと思えば実現しませんから、意思決定の責任は半分半分なんですね。

自分で選択した道を正解にするのも、不正解にするのも自分次第ですから、転源自在で自分が選択した道を正解に出来るようにしていきましょう。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。