vol.66_限定がアイディアを呼び起こす。【ルール】1587

vol.66_限定がアイディアを呼び起こす。【ルール】1587

アイディアや豊かな発想が生まれるときには、大抵の場合、何らかの限定があります。

そう聞くと「えっ限定や縛りが何もない方が自由に発想できるのでは?」と思う人がいるかも知れませんが、実は逆で、範囲を限定されているから、つまりルールがあることで、アイディアや発想の起爆剤になっているのです。

例えば、俳句などは五七五と文字数が決まっている上に、季語を入れないといけないルールになってます。

古来多くの人がさまざまな俳句を作ってきたにもかかわらず、まだまだ新しい俳句が生み出され続けているのだから、驚くべきです。

もっと身近な例でいうと、みなさんが料理を作るとこになったとします。

そこでただ「美味しい料理を作って」と言われても、何を作ればいいかなかなか発想が出てこないのです。

けれど「鶏肉を使った美味しい料理」とか、または「圧力鍋を使って美味しい料理を」と言われると、何も限定がないときよりもメニューを思いつきやすくなるという経験があると思います。

日常生活でも何か大事な決断を「5分で考えてください」と言われると大抵「え〜5分じゃムリだよ」ってみなさん言うと思うのですが、期限を決めずにただ「考えて」と言われるよりも5分間と限定されることによって頭がフル回転して、限定があることでアイディアが生まれやすくなるのです。

形が決まっていることによって創造や工夫がしやすくなり、限定があるからこそアイディアが広がることがあるのです。

私たちの普段の仕事でも一緒で、時間の制約であったり、使える道具に縛りがあったり、運搬ルートに限定があるなど、縛りやルールがない仕事などありません。

今日は、限定がアイディアを呼び起こすと言うことを、みなさん覚えておいてください。

はい、今日の知行合一のススメは以上です。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。