vol.86_責任の範囲を明確にすると会社は潰れる。【クレーム】0435

今日のテーマは「責任の範囲を明確にすると会社は潰れる。」という話をします。

これを聞いたときに「どうゆうこと?」と思った人がいるかもしれません。

これは非常に重要な話なので、よく聞いてください。

どんなに小さなクレームであっても責任分担を社内で細かくしすぎると、社員全員が分担された以上の責任を感じなくなるということなんです。

「いや、それ僕じゃないです、知りません。」ってこんなことを繰り返して、結局、誰も責任を取らない会社が出来上がります。

経営計画書では、全ての責任は社長にあるとしています。

だから社内で問題があったりクレームが起きたら、責任を追求するのではなく真っ先に社長の耳にいれることが、何より重要になります。

それで社内で大騒ぎをして、社長が最終的に責任をとってトップダウンで「ああしろ、こうしろ」って問題を解決していくことが、強く生き残る会社には必要だという話なんです。

だから、ことが起きてしまった時に隠さずすぐに報告すれば、ご指摘やクレームに対する社員への責任追及はしないと経営計画書にも書いてあります。

社内では社長の私にすぐ報告すること。

それと同時にお客様の会社内ではどういう対処がされたか、誰まで報告が上がっているか知ることが重要です。

もし、すぐに報告せずにあとでわかったりした場合「報告・連絡を 怠った場合は、1回で賞与を半額とすると共に、かかった 費用を本人が半額負担する。期中に2回以上、発生当日の報告や連絡を怠った場合は降格とする。」 と、経営計画書には書いてあります。

方針を実行しない社員がいるのであれば、やるような仕組みに変えて、方針・仕組みを作っていくしかないのです。

このような理由から、責任の範囲を明確にしすぎると、全員が無責任になっていきますから、会社は内部崩壊してつぶれていきます。

悪い情報こそ、とにかく早く報告することを徹底してください。

はい、今日の知行合一のススメは以上です。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。