vol.223_「悲観は気分、楽観は意思」【意思決定】0071

特に何か大きな問題があるわけではないのに、なんとなく気分が重い日。

お客様への一言が出にくかったり、トレーニングの提案にも自信が持てなかったりする。

そんなとき、物事すべてがうまくいかないように感じてしまう。

皆さんもこんな日、ありませんか。

 

でも、それは実は「現実」ではなく「自分の気分が曇っているだけ」ということが多いのです。

人は驚くほど気分に引っ張られます。

寝不足、疲れ、ちょっとした一言、それだけで「今日はダメだ」「うまくいかないかもしれない」と考えてしまう。

そしてその考えを、あたかも冷静な判断のように錯覚してしまう。

 

ここで大事なのが「悲観は気分」という言葉です。

つまり、今感じているネガティブな見方は、自分の性格でも本質でもなく、その瞬間の状態にすぎないということです。

例えば、お客様の反応が一度よくなかっただけで、「自分の指導はダメだ」と思い込んでしまう。

でも実際には、その日のお客様の体調や気分が影響しているだけかもしれません。

だからまず、悲観を「事実」ではなく「気分」として切り離すこと。

これだけで、かなり冷静さを取り戻せます。

 

では次に、「楽観は意思」とはどういうことでしょうか。

ここでいう楽観は、「なんとかなる」と根拠なく信じることではありません。

現実が厳しいことを理解したうえで、それでも自分の姿勢を選び直すことです。

例えば問題が起きたとき、「もう無理だ」と考えるのか、「まだできることは何か」と考えるのか。

この違いは、能力ではなく意思の違いです。

前者は流される反応、後者は自分で選び取る行動です。

 

私たちの仕事でも同じです。

予約が少ない日、「今日はダメだ」と終わるのか、「来てくれたお客様に全力を尽くそう」と切り替えるのか。

クレームがあったとき、「向いていない」と落ち込むのか、「改善できる点は何か」と考えるのか。

この小さな選択の積み重ねが、結果を大きく変えます。

楽観は性格ではありません。

技術であり、習慣です。

 

・朝の気分で一日を決めない

・悪い想像を事実と混同しない

・すぐ結論を出さず、一つ行動する

・次の一手を小さく決める

 

こうした行動を積み重ねることで、気分に支配されない状態を作ることができます。

 

最後にお伝えしたいのは、落ち込むこと自体は悪いことではない、ということです。

悲観的な気分になるのは自然です。

ただし、その状態に居続けるかどうかは、自分の意思で決められる。

私たちはお客様の体だけでなく、気持ちにも影響を与える仕事です。

だからこそ、自分自身が「意思としての楽観」を持つことが大切です。

現実が厳しくても、目線まで下げる必要はない。何度でも、自分で立て直せばいい。

「悲観は気分、楽観は意思」この言葉を、ぜひ日々の仕事でもプライベートでも思い出してみてください。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。