vol.5_例外が団結力を削ぐ。【例外】1589

vol.5_例外が団結力を削ぐ。【例外】1589

今日のテーマは、例外が団結力を削ぐ、というの話していきたいと思います。

会社に例外を作ってはいけません。

会社に例外を多く作ると、本気を出さない人が増えます。

「なんであいつだけ!」となって本気を出さなくなると、生産性が下がります。

少しかたい言い方になりますが、日常において、何か理不尽な出来事に対して、おかしいと思うのは自由です。

それを声に出して社会を動かしたり、ルールづくりを働きかけるのも自由なはずです。

でも、自分がおかしいと思うことは、皆もおかしいと思うはずだ…という考え方をする人は、要注意です。

時々、とにかく自分が正義だといった理論を展開する人がいますけど、理論展開までは自由だとしても、その理論で実際に、事を動かすとなると、それは見過ごすわけにはいかないと思っています。

なぜかというと、それぞれの正義で社会を動かしたら、社会はたちまち破滅してしまうからなんです。

だから、個人の思いは、常にルールと社会規範との繋がりの中で検討されなければならないんです。

会社も同じです。

社員の思いは、常に就業規則というルールと、経営計画書の方針との中で、照らし合わせて行かなくてはいけません。

よその会社に行って見るとわかるんですが、社員みなさんが本気を出した時の力というのは、社長が想像する以上の力を発揮するのがわかるんです。

先日、参加したTTPでもそうでした。

それを経営のエネルギーに使うか使わないか。

これはどんなノウハウや戦略よりも、大きな結果に結びつきます。

今はコロナなので、業種によっては厳しい状況が続いています。

このような例外が長く続くと、打つ手がなくなってきます。

だからと言って、政治家を悪く言うつもりはありません。

今まで遭遇したことのない状況にあるわけですから、意思決定が難しいと考えてます。

ただやっぱり、一本筋の通らないことが増えてくると、例外が増えてくると、今のコロナの世の中のようになるんだ、と言うことは経営者として、肝に銘じておかないといけないと思ってます。

会社でも一緒です。

就業規則や経営計画書がある以上、それを破った場合には、やっぱり、信賞必罰ですね、飴と鞭は必要になるんです。

ただ、信賞必罰だけで厳しく経営をしていきますよ、と言うことではないんです。

信賞必罰とコミュニケーションがないと、やっぱり強い会社というのはできません。

なので社内に例外を作らずに、みんなで力を出して仕事で結果を出せるようにするために、もし例外が出てきたら、一つ一つ潰していくことで、団結力を削がないように、していきましょう。

はい、今日の知行合一は以上です。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。