人をやる気にさせるには、どうすればいいのか?

人をやる気にさせるには、どうすればいいのか?

特にそれが仕事となると、一体何がその人に響くのか、どうすれば気づいてもらえるのか。

昨日、Oさんから相談がありました。

Aさんは何をやってもマイペース。

よく言えば丁寧なのかもしれないけど、人の話を聞いてないことが多く、言われたことしかやらない。

OさんはそんなAさんにやる気になってもらいたくて、仕事のやり方や考え方を事細かに指導していました。

しかしAさんには全く響かずに、むしろ不貞腐れてわざと作業をのんびりやっているようにも見えます。

Oさんの言葉が逆効果になっている可能性が大きいです。

私は、人は幾つになってもその人が本気で変わろうと思えば、いつでも変われると考えています。

例えば、今50歳の人がクロールを覚える機会があったとします。

「もう50歳だし、今更クロールなんて無理だよ、疲れるし、泳げなくても困らないからいいよ。」というかもしれません。

しかし、もし60歳や70歳になった未来の自分から見たらどうでしょうか?

クロール

「何で50歳の時にクロールを覚えておかなかったんだろう…」と後悔するかもしれません。

何かを始めるのに遅いということはないと思っています。

話をAさんに戻しましょう。

きっとAさんには何をするにも「目的」がないのだと思います。

「目標」を組織や自分以外の人が掲げた時に、Aさんの中に何のためにやるのかという「目的」がないとどうなるのか。

やらされ感が満載で義務で「言われたからやらなくちゃ、でも自分には関係ないし、できなくてもいいや」となってしまいます。

Oさんから事細かに注意されていたら尚更です。

心の中で思い描く「目的」は、それができたときにどんな素晴らしいことがおこるのか、ワクワクできたら最高です。

先ほどのクロールの場合、泳げるようになったらプールや海で素敵な出会いがあるかもしれないし、カッコいいかも…と、動機は不純でも何でもいいと思います。

Aさんも「なぜそれをするのか」を考えられたら、日々の仕事の中にも、喜びややり甲斐を見つけられそうなのに。

時間がかかっても、最終的にAさんに気づいてもらえたらいいな〜!

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。