vol.38_遠くをはかるものが富む。【事業】0626

vol.38_遠くをはかるものが富む。【事業】0626

今年6月に、星のや沖縄というリゾートホテルの経営について学ぶ合同勉強会に参加してきました。

勉強になった点はたくさんありましたが、しっかりとした骨太の経営戦略をとっていること。

そして、人を育てるのも、コンセプト作りも、ブランディングも中長期の長いスパンで考えていて、深掘りを徹底すると言うことはこうゆうことなんだなと感じました。

星のやさんは、星野リゾートグループで大企業だから、こう言う戦略がとれるんだ、ということではないんです。

中小零細企業であっても、まずは、将来こうしたいんだと決める事がとても重要になります。

実は、何にでも言える事ですが、◯◯だから出来ないというのは、やらないって自分で決めているだけのことなんです。

時間がないから、忙しいから、お金がないから、やらない理由なんて後からどうにでも作れますからね。

今日のテーマの「遠くを計る者は富み、近くを計るものは貧す。」二宮金次郎、二宮尊徳の言葉。

会社の事業も目先のことや、今日、明日の目の前の作業のことばかりしか考えられないようでは、成長していかないし、大きくならないのです。

そうではなくて中長期のスタンスで、どういう企業になりたいのか、どんな事を成し遂げたいのかということで、大きな成果に繋がるのだということを感じました。

社員の皆さんについても、5年後、10年後に仕事でどう成長したいのか、仕事をしながらどんな地位・姿になりたいか、思い描くことがとても大切なんです。

仕事ができる人の心得の0626事業にも書いてあります。

好況や不況の波を超越して、長期的視野に立って行う。事業の本質は市場活動です。

いつでも、新しい成長分野へ進出していくことが大事です。

旧態の利益の少ない分野でどんなに頑張ってもダメです。 

 

(CCCメディアハウス 小山昇著『増補改訂版 仕事ができる人の心得』)

先ずは5年先でいいと思います。

未来を描くことで現状とのギャップが分かります。

そのギャップを埋めていくことを繰り返すことで、現実が動き出します。

皆さんも気付いてください、上手くいっていることは何でも逆算で行なっているのです。

例えば、富士山の山頂目指して登山に行くと決めると、どのルートで登るか決まりますよね、そうすると何時に家を出ようか決まります。

何時に家を出るには、前日にどんな準備をするか決まりますよね。

ようするに、未来が決まると今やることが決まるのです。

散歩に出掛けて気づいたら、富士山の山頂に着いていた、なってことはないのです。

全ての日常は、それで上手くいっているんです。

それなのに会社経営は、未来を描かずに現実を積み上げていくことが多いので、上手くいかない中小零細企業が多いのです。

会社経営も社員一人一人の仕事のキャリアも、未来を描いて逆算していく事が重要で、現実を積み重ねるだけでは何も達成できない、ということを再認識した勉強会でした。

短期の計画も大事ですが、やっぱり中長期計画に落とし込んで数字にしてみることで、頭がフル回転しますからね。

これは皆さんの人生においても同じですし、幾つになっても遅いと言うことはありませんから、是非、未来にどうなりたいか決めて逆算することで、なりたい自分の姿を実現してほしいと思います。

はい、今日の知行合一のススメは以上です。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。