誰でもできる!CCUSレベルアップ【現状確認編】

今回は「誰でもできる!CCUSレベルアップ」シリーズの第一弾として、現状確認編をお届けします。

CCUSレベルアップとは?

CCUSは、建設業で働く技能者の資格や現場での修業履歴を登録・蓄積し、その内容に応じて能力を客観的に評価する仕組みです。

技能者は次の4段階でレベル分けされます。

  • レベル1:ホワイト
  • レベル2:ブルー
  • レベル3:シルバー
  • レベル4:ゴールド

近年、この「レベル」に応じて賃金を引き上げる動きが広まっています。

つまり、修業履歴をきちんと登録していなければ、自分の経験や実力が評価されず、賃金アップのチャンスを逃す恐れがあるのです。

今がチャンス!申請手数料が無料

通常、レベルアップ申請には手数料4,000円がかかります。

しかし、2026年3月31日まで無料です。

まさに今がレベルアップの絶好の機会といえるでしょう。

レベルアップの条件とは?

レベルアップの基準は職種ごとに異なり、「能力評価基準一覧」で確認できます。

例として配管職種を見てみましょう。

  • レベル2(ブルー)
    修業日数3年以上(カードリーダータッチ)+指定資格を1つ以上保有
  • レベル3(シルバー)
    修業日数7年以上+職長・班長として1年以上の経験
  • ※レベル3に直接申請する場合も、レベル2の要件を満たす必要あり

このように、資格と経験年数の両方が重要になります。

自分の現状を確認する方法

  1. CCUSにログイン
    技能者ID(14桁)とパスワードを用意し、公式サイトからログイン。
  2. 保有資格を確認
    詳細表示をクリックすれば、登録済みの資格をすべて確認可能。
  3. 修業履歴を確認
    カードリーダーでのタッチ数や、職長・班長の経験が表示されます。
  4. 触手(職種)の確認
    登録職種が正しく設定されていないと、履歴がレベルアップの対象外になるため注意が必要です。

過去の経験を生かせる「経歴証明制度」

「今まで何十年も現場で頑張ってきたのに、CCUS導入後から履歴を貯め直すのは大変…」そんな方のために、経歴証明制度があります。

  • 対象期間:資格取得日~2024年3月31日まで
  • 内容:所属会社などが発行する経歴証明書で、カードリーダーの記録がなくても経験を通算可能
  • 申請期限:2029年3月31日まで

長年のキャリアを無駄にせずレベルアップできる、とても重要な特例です。

スマホアプリで簡単確認

最近は、CCUS技能者向けスマホアプリも登場しました。

資格・修業日数・触手の登録内容などを手軽にチェックできるので、ぜひ活用してみてください。

まとめ

  • レベルアップは技能者の賃金アップにも直結する重要な制度
  • 2026年3月末までは申請手数料が無料
  • 資格・修業日数・触手の登録を確認することが第一歩
  • 経歴証明制度を活用すれば、過去の経験も評価対象にできる

これを機にぜひご自身の現状を確認し、レベルアップへの一歩を踏み出してみてください。

次回は「申請代行編」を解説しますので、そちらもぜひご覧ください。


👉 https://www.youtube.com/watch?v=3fY_GHwdiSg

 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。