vol.17_シナジー効果を体験する。【シナジー効果】0690

vol.17_シナジー効果を体験する。【シナジー効果】0690

みなさんは、シナジー効果と言う言葉を聞いたことはあるでしょうか。

シナジー効果というのは「相乗効果」のことです。

例えば、2の力を持った人と、3の力を持った人が力を合わせれば、5の力になるのは分かると思います。

ところが「相乗効果」が起きると、2+3が10にも100にもなりうるのです。

つまり大切なことは、2の力を持った人と、3の力を持った人との「間」にある「目に見えない何か」にカギがあるということになります。

人の潜在能力がどんなにあったとしても、それを生かす方法や手段が実行されていなければ、その力は無いに等しいのです。

では、このシナジー効果、「相乗効果」はどんな時に発揮されるのでしょうか。

まず一つは、一人ひとりが進むべき仕事の目的に対して、心を一つにしている時です。

二つ目は、一人ひとりがお互いを信頼して行動を起こしていること。

三つ目は、お互いにGIVEの関係、つまり与え合う関係の時に「相乗効果」が起こります。

言い換えると、自分のためではなく、誰かのために行動することが重要なのです。

これら3つの状態で仕事に取り組んだ時には、たとえどんな結果が出てきても、取り組んだ人は大きな満足感を得られ、同時に予想以上の成果を残すことが出来るのです。

つまり、一人ひとりの能力如何にかかわらず、この3つのことをみなさんが持っていることが、「相乗効果」を生み出す重要な要素となります。

ただ、ひとつ、気をつけて欲しいのは、この「相乗効果」はマイナスにも働くことがあるということです。

「祭り酒」という話があります。

ある村でお祭りをすることになったのですが、貧しい村だったので、大きな樽酒を買うお金がありませんでした。

そこで村人が自分の家から酒を少しずつ持ち寄って、樽に入れることになりました。

そしてお祭りの当日、お酒でいっぱいになった樽を開けて、みんなで乾杯したところ、それは酒ではなく水だったという話です。

もうお分かりだと思いますが、村人たちみんなが「自分一人くらい酒の代わりに、水を樽に入れてもバレないだろう。」と思ったために、すべてが水になってしまったのです。

このシナジー効果、相乗効果を体験したことがある人は、人との「間」のカギが何であるかを知っているので、仕事にあたる時にはよく話をする、コミュニケーションをとっているのです。

そしてチーム全体が仕事を理解し、自発的に仲間のために動き出すまで、ひとりで突っ走ったりはしないのです。

みなさんがこの「相乗効果」で予想を超える成果を出した経験があったら、その時に人と人の間に、どんな繋がりがあったか、思い返してみてください。

それこそが1+1=10にも100にもなる、私たちの将来の姿だと確信してます。

はい、今日の知行合一のススメは以上です。

 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。