vol.137_意思決定の質を高める。【意思決定】0072

皆さんは人間が1日にどれだけ意思決定をしているか知ってますか?

行動経済学の学者によると、何と3万5000回って言われてます。

1日にですよ。

例えば、明日は朝何時に起きようかとか、朝起きたら何食べようかとか、洋服何着ようかとか、これ全部意思決定しているんです。

こういうのを24時間しているわけですから、そう考えると3万5000回って言われても決して不思議ではありません。

 

そこでよく考えてほしいんですが、3万5000回の意思決定を全てどうしようか考えてると、意思決定の回数が多すぎて質が下がっていきます。

これは普段の生活でも仕事でも同じことが言えます。

 

人生も仕事も、9割は同じことを繰り返してます。

ですから極端な話を言えば、9割繰り返していることに意思決定せずに済むようにしていく。

残りの1割のイレギュラーもしくは重要な出来事に対して意思決定の時間を使うことができるように、経営計画書を作ったり、マニュアルチェックリストを作ったり、そういうことをするわけです。

 

ですから、1日の意思決定のうち自分でやらないことを決めてください。

例えば私は、外にいる時は昼は基本的に食事を摂らないと決めているので悩むことはありません。

事務所にいるときに食べるとしたらカロリーメイト一択で、いちいち何味を食べようとか選んだりしません。

なぜかというと、事務所にいるときにはできるだけやることを一気に片付けたいので、余計なことに時間を取られたくないんです。

これは習慣というよりルーティンなんです。

これを真似しなさいってことではないですからね。

毎日の昼飯を選ぶのが楽しみという人は、意思決定の時間を楽しめばいいんです。

 

意思決定を全て自分でやろうとしないで、ルーティーンで決めてこなしてしまうとか、もしくは誰かに任せることでその意思決定の回数が減らせるわけです。

回数を減らすことで、重要な意思決定の質を高めることができます。

自分にしかできないこと、もしくは自分がやるべきことに集中できるようにするんです。

『仕事ができる人の心得』の0072【意思決定】にはこう書いてあります。

「目標にそった選択のこと。目標のない選択を「気まぐれ」 と言う。原理・原則に従ってやるのが一番。」

(CCCメディアハウス 小山昇著『増補改訂版 仕事ができる人の心得』)

 

みなさんのその意思決定は、目標に沿った選択でしょうか?

それとも気まぐれの選択でしょうか?

目標と関係ない意思決定は考えないようにする。

これが上手にできると、人生の質、仕事の質っていうのも高まっていきますから、ぜひ皆さんもチャレンジしてほしいと思います。

 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。