vol.18_仕事の再現性を高める。【チェックリスト】1039

vol.18_仕事の再現性を高める。【チェックリスト】1039

土木の仕事は技術職でもありますから、技術がある人とそうでない人の差はあると思います。

しかし、みなさんが繰り返し行っている仕事は、技術を必要とする仕事ばかりではないはずです。

仕事というのは、最終的には誰でもできるようにして行かなくてはいけません。

その人にしかできない仕事にしてはいけないのです。

経験者にしかできなかった仕事も、どうしたら初心者でもできるようになるか、これを徹底的に求めていく必要があります。

その時に、仕事の再現性を高める道具となってくれるのが、マニュアルとチェックリストです。

皆さんは仕事で、チェックリスト作って活用しているでしょうか?

チェックリストは、それがないと困る人が、作るのがベストです。

例えば、現場で新しく外注オペレーターさんに現場に入ってもらう時に、現場監督の皆さんは、チェックリストって作って使っているでしょうか?

外注オペレーターさんを使う時に、これだけは必ず確認しておく、そういったものがチェックリストになっていれば、何をすべきか頭で覚える必要もないし、チェックすべき事を、やらずにほったらかしにすることも、無いわけですね。

そのチェックリストをA4の紙一枚にまとめたり、または本のしおりのような短冊みたくしておいて、新しく来てもらう外注オペレーターさんに、電話でコンタクトする前に、その短冊を見ながらそれをボールペンでチェックしていくと、誰でも間違いやモレがなく、相手に伝えることができます。

現場でチェックリストを使って確認したことを、メモ書きしておけば、そのチェックリストをそのまま、事務所へ渡せば、あとで「あれやりましたか?」「これどうなってますか?」という時間が減らせます。

仕事の9割は繰り返しの仕事ですから、それが標準化されていって、抜け落ちを防いでくれます。

そうすると、作業効率がアップし生産性も向上します。

チェックリストがない場合は、どうなるかと言うと、頭でその都度考えて「えっと、次は何するんだっけ?」となって仕事に、抜けや落ちが増えるんですね。

そうゆう人は、過去にも抜け落ちのある手順しか踏んでないから、間違った経験を繰り返してしまうんです。

チェックリストは、どんな仕事、どんな作業でも活用することができます。

もしみなさんが今、チェックリストを一つも活用していないのであれば、繰り返し行っている仕事のチェックリストを作成し、活用してください。

何もパソコンできれいに印刷しなくてもいいんです、紙に手書きでも、チェックリストは作れます。

そして、チェックリストの良いところは、どんどんバージョンアップしていって、同じ作業をする他の人にも使ってもらうことが出来るのです。

社員一人ひとりの記憶や意識に頼らず、チェックリストを使えば、誰でもできることを一つずつ増やしていくことが出来ますので、ぜひ、仕事上手になってください。

はい、毎日寒いので体調管理しっかりしてください。

今日の知行合一のススメは、以上です。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。