vol.103_逆算経営計画。【逆算】0365

年に一度の経営計画発表会、みなさんごお疲れ様でした。

昨年の経験を生かして改善しできたことと、9月9日の開催日にから逆算してしっかり準備ができていました。

ありがとうございました。

 

そこで今回のテーマは、逆算経営計画の話をしていきます。

経営計画を立てずに経営をすることを、行き当たりばったり経営と言われています。

これは別名「後手後手経営」とも呼んでます。

 

経営計画がないと、あることが少なくなります。

それは「お客様への提案」です。

計画があるから新しいサービスや商品が生まれる。

そしてお客様への提案が可能になります。

ここではお客様に購入して頂く必要はありません。

お客様に定期的に提案を続けることで「前向きで積極的な会社」「一生懸命な会社」という印象がつくことがとても大切になります。

買ってもらうのは二の次です。

経営計画がない会社から、提案されることはほとんどありません。

 

提案をしない代わりに、もらうものがあります。

それは「お客様からの要求」です。

お客様からいろいろなことを要求されます。

サービスの改善から価格のことまで、提案をしないから要求されます。

そして、この要求に対応する経営がはじまるので、社内のすべてが後手後手の対応になっていきます。

これが経営計画を立てない経営のことを「後手後手経営」と呼んでいる所以です。

 

お客様の心理を考えてみると、お客様は「良い会社」と取引したいと思っています。

良い会社とは挨拶などの躾がしっかりできて、考え方が前向きで、お客様対応が早くて、有意義な情報や提案を定期的にしてくれる会社です。

お客様はそのような会社と取引したいと考えているのに、そのような大切なことができていないから、価格交渉に陥っていくんです。

 

そもそも他社よりも良い仕事、良いサービスさえしていれば、価格交渉はされにくいものなんです。

経営計画を右肩下がりでつくる社長は一人もいません。

もちろん右肩上がりの経営計画を全員立てます。

計画があるから意識が向かい、意識が向かうから言動が変わります。

 

みなさんも小学生や中学生の時、夏休みの計画を立てたはずです。

計画があることでペース配分ができます。

計画があることで計画より遅れていることがわかります。

計画があることで取り返すこともできます。

このような素晴らしい経験をしたことがあるのに、大人になると計画は無駄だと考える人がいて、経営計画を立ててる中小企業の社長は実は、1割もいません。

だから中小企業の7割は赤字、何か事が起きてしまってから対応するからゴテゴテになるのだと思っています。

 

ぜひ社員のみなさんにも、経営計画の凄さを知って欲しいのです。

経営計画発表会で、みなさんの本気を引き出していきます、とお伝えしました。

方針を実行し、頑張っている社員を評価していくとも言いました。

中期5ヵ年計画は、みなさんが今日1日何をするべきかを決めるためにあるので、どうせやるなら、社員の皆さんが成長しながら、利益が増える逆算経営計画を実行していきましょう。

 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。