vol.110_素直さと価値観。【採用基準】0587

経営計画書に社員に関する方針というのがあり、その中に採用について書かれています。

社長だけがセミナーなどに参加して勉強しても、会社は強くなりません。

だから社員にも勉強するチャンスを与えて、時と場所を共有することが重要になります。

ただ、教育で変えられない部分もかなり多いのが現状です。

根本的な考え方が間違っている人は、教育や躾では直せないんです。

だから入り口の採用で見抜くことが重要になります。

採用の方針は、素直な人、価値観を共有できる人を優先すると書いてあります。

会社を大きく強くしていくためには、素直な人、価値観共有できる人を優先して採用していきます。

学歴は関係ありません。

計画的に採用してない会社は、欠員が出たら補充するというやり方で採用していくと、価値観とか素直さより、少しでも仕事ができそうな人、少しでも経験がありそうな人を採用しようとしてしまうのです。

例え話で、「馬を水場に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。」という諺があります。

どういうことかというと、会社として社長として社員にチャンスを与えることはできても、最終的にそれをやるか受け入れるか受け入れないかは、本人の素直さ次第という意味なんですね。

素直で明るく価値観を共有してくれる社員は、いつになっても何か新しいことをやってみようとなった時に「はい、やってみましょう」ということで、失敗を恐れずに、なんでもチャレンジしてやってみてくれる人なんです。

小さな会社は、社員の素直さ、スピードですぐやる行動力が武器になるんです。

なぜかというと、小さな会社はお客様に合わせて、いろいろなことを変え続けなければならないからです。

だから、素直になんでも変えられる柔軟性と、さらに会社の価値観に沿うことができる人を採用できるかが重要なんです。

5年から10年かかって、大きな花を咲かせることになります。

素直で価値観さえ合う社員がいれば、会社はどんなことがあっても柔軟に世の中に対応していけますから。

はい、今日は素直さと価値観という話でした。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。