vol.120_定点観測が未来を切り開く。【定点観測】1097

「定点観測」が私たちの仕事や個人の成長にどのように貢献するのかをお話しします。

まず「定点観測」の重要性について考えてみましょう。

「定点観測」とは何かというと、同じ場所で、同じサイクルで物事を観小さな変化を察することです。

変化に気づき、変化を発見することから「なぜ?」を考えることが重要です。

そこから「仮説」を立てて、行動を起こし数多く小さな変化を繰り返していくことで成長していきます。

仕事の無駄を削減できたり、数字で改善策を打ち出すことができるのです。

 

では、どのように「定点観測」を実践すのかというと4つあげてみます。

①定期的な現場訪問: 直接ことが起きてきる現場を見て、変化を把握します。

②職場の仲間とのコミュニケーション: また聞きした事を鵜呑みにするのではなく、直接、人の意見を聞き、言葉遣いや行動の変化を察知します。

③比較と分析: 過去と現在を比較し、その差を分析し仮説を立てます。

④行動計画の策定: 発見した変化に基づいて、何をどのくらいどうするかを決定し行動します。

 

この「定点観測」により、仕事の効率が向上しモチベーションが高まります。

また、繰り返しの観察と分析を通じて、自身の洞察力や判断力を磨くことができるのです。

 

私がやっている「定点観測」を2つ紹介します。

一つ目は、ここ4年くらい毎年、同じ時期に東京ビッグサイトで開催される「フランチャイズ・ショー」に参加し、出典されているフランチャイズ事業の移り変わりを読み取ってます。

 

二つ目は、これはたまたま継続していることなんですが、山本有三という小説家が書いた「真実一路」という本を繰り返し読んでいます。

どう繰り返し読んでいるかというと、10代の時に初めて読んだ時に、主人公の感情に共感したのをきっかけに・20代・30代・40代とそれぞれの世代で読み続けています。

10代の頃に読んで感じた感情が、40代になって読んだ時も、同じ感情に共感することで、歳を重ねても自分が大事にしている根本的なものさしが、今も変わっていないことに気づけてます。

「定点観測」は単なる監視ツール以上のものですから、「定点観測」を通じて、組織の健全な成長を促し、社員個人の変化をサポートし成長することができるのです。

 

「定点観測」は、関心がないとできないことですから、何事にも愛情を持って​​、関心を持つようにして、細かい変化に気づきどんどん成長していけるようにしましょう。

 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。