紙短情長【したんじょうちょう】
「紙短くして情長し」。手紙に綴る文章は、想いの丈の長さに比べると短く感じてしまう。
「書きたいことはまだまだあるのに、もう紙がない」「紙が足りない」という意味です。
手書きでハガキにお礼状を書くことには、現代のデジタル時代において特別な価値があります。
そのメリットを3つにまとめてお話しします。
1つ目は「温かみや誠意が伝わること」です。
手書きには一人ひとりの個性が表れます。
達筆でなくても、文字の揺らぎや丁寧に選んだ言葉は、相手に「自分のために時間を割いてくれた」という特別な思いを伝えます。
メールやSNSのメッセージが便利な反面、どこか事務的に感じられることもありますよね。
それに比べて、手書きのハガキは真心が伝わり、受け取った人を感動させる力を持っています。
2つ目は「記憶に残りやすいこと」です。
ハガキという形で残るお礼状は、相手にとって物理的な存在感を持ちます。
デジタルのメッセージは埋もれやすいですが、手書きのハガキは机の上や冷蔵庫に貼られるなど、長く目に留まることが多いです。
それによって「この人は丁寧な人だ」という印象が記憶に残り、次のビジネスやプライベートでの関係にもプラスに働きます。
3つ目は「書くことで自分の気持ちを整理できること」です。
お礼状を書く過程で、自分が感謝したい出来事や相手の行為を振り返る時間ができます。
何に感謝しているのか、どう相手に伝えたいのかを考えることで、自分の気持ちも整理され、より具体的で心のこもったメッセージが生まれます。
このプロセス自体が自己成長にもつながるのです。
まとめると、手書きのハガキでお礼状を書くことは、温かみを伝え、記憶に残りやすく、自分自身の感謝の気持ちを整理するという3つの大きなメリットがあります。
手書きでハガキを送ることは、いくつになっても誰でもできることです。
詳しくは経営計画書の中の「お礼状に関する方針」に書いてありますので、普段なかなか言葉で伝えきれない感謝を、手書きで書いて送ることを、良い習慣として続けていきましょう。