今日は、私が最近強く感じている「人材の質の低下」についてお話しします。
これは、特にサービス業や飲食業界でよく感じるのですが、私たちの身の回りのどの業界にも影響を及ぼしている問題です。
最近、こんな経験をしました。
ある会社に電話で問い合わせをした際、相手の対応があまりに酷く、思わず電話を切り別の会社に依頼をしました。
そこで感じたのは「どれほど優れた商品を売っていても、どれだけ納得のいく価格を提示しても、サービスの質が悪ければその会社は選ばれない」という現実です。
実際、お客様にとってスタッフの態度や接客レベルは、企業の印象そのものを決定づけます。
皆さんも飲食店で料理が不味くても怒ることはないと思いますが、スタッフの態度が悪いと怒る人は多いのです。
では、なぜこのような状況に陥っているのでしょうか?
その原因をたどると、多くの場合「人材の採用難」に行き着きます。
多くの企業では次のような悪循環が起きています。
- 採用戦略がうまくいかず、応募者が集まらない。
- 欲しい人材でなくても、いないよりましなので合格レベルを下げて採用してしまう。
- 社員教育せずにに現場に出してしまう。スタッフに無理な勤務を強いる。
- 疲弊したスタッフが余裕を失い、サービスの質が低下する。
この流れを放置すると業績は確実に悪化し、最終的には企業の存続にも関わります。
では、どうすればこの問題を解決できるのでしょうか?
答えは明確です。「人材を【人財】に育てる」という視点を持つことです。
社員教育はそれだけ重要だということです。
そもそも人材には4つの種類があるといわれています。
- 人財:価値観を共有し、利益を生み出してくれる人。
- 人材:教育と素直な行動力次第で成長し、未来の力となる人。
- 人在:ただ存在しているだけの人。
- 人罪:組織に害を与える人。
採用する段階でいかに【人材】を見極め、適切な教育やサポートを通じて【人財】に育てるか。
これが、企業の未来を決める最大のポイントです。
特に社員数の少ない小規模な会社では、商品や価格での差別化が難しいため、「人」が何よりも重要な差別化要因になります。
私たちが目指すべきは、ただの「人材確保」ではなく、スタッフ全員が誇りを持って働ける職場づくりです。
社員教育を繰り返し行い、「人」で差別化することでサービスの質を向上させて、お客様から選ばれる企業になっていきましょう。