vol.170_強みを活かし、弱みを補う成功法則。【長所】1067

「何事かを成し遂げるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない。」 

これは経営の神様と呼ばれるドラッカーの言葉です。

彼は、成功するためには、自分の強みにフォーカスすることが不可欠だと言っています。

 

では、私たちが目標を達成し、他者から一歩抜きん出るためにはどうすればよいのでしょうか? 

ポイントは3つあります。「強みを見つける」「弱みを補う」「協力を活用する」ことです。  

 

  1. 強みにフォーカスする重要性  

日本の教育の場面では「弱点克服」に重点が置かれる傾向があります。

たとえば、学校で算数が苦手だと感じる子どもに対して、得意な音楽に力を入れるのではなく、算数の補習ばかりをさせることがよくあります。

しかし、弱点ばかり直そうと努力することで、平均的な能力に近づくだけで、何かを成し遂げる「突出した力」は生まれません。

一方、強みに集中すると、そこから圧倒的な成果が生まれます。

たとえば、短距離ランナーが「マラソンが苦手だから克服しよう」と練習時間を割いたら、短距離のパフォーマンスが落ちてしまいます。

しかし、自分の得意な短距離に全力を注げば、その分野で世界的な成果を出せる可能性が高くなります。

 

  1. 弱みを克服するのではなく「補う」  

大事なポイントは、弱みを「克服する必要はない」ということです。

多くの人は「苦手なことも努力すれば克服できる」と考えがちですが、それは逆効果になりかねません。

むしろ、苦手なことは「補う」ことで解決しましょう。

具体的には、自分の弱みを得意とする人と、協力することが最善の方法です。

例ば、ある経営者が営業は得意でも、経理や財務が苦手だとします。

この場合、自分で無理に経理を学ぶ必要はありません。

その代わり、信頼できる経理の専門家を雇うことで、より効率的に事業を運営できます。

自分の得意分野に集中することで、成果を最大化することができるのです。

 

  1. 協力の力を活用する  

最後に「協力の力」を最大限に活用しましょう。

重要なのは、自分が苦手だと思っていることを、得意としている人が必ずいるということです。

たとえば、自分は計画を立てるのが得意だけど、細かい作業が苦手という人がいたとします。

そんな場合は、細かい作業を楽しんで得意としている人と協力することで、チーム全体の成果を高められます。

逆に、自分の得意なことを過小評価する人も多いです。

「自分ができるんだから、誰でもできるはず」と考えてしまうのです。

しかし実際には、自分が得意なことは、他の人にとって難しいこともあります。

そのため、自分の得意分野で力を発揮し、他者の助けを借りることで、圧倒的な結果を出すことが可能になります。

 

まとめると、何かを成し遂げるためには「強みに集中し、弱みは補う」ことがカギです。

そして、弱みを補うために他者との協力を惜しまないこと。

これは、ビジネスだけでなく、日常生活や人間関係にも応用できる考え方です。

 

皆さんもぜひ、まずは自分の強みを紙に書き出してみてください。

その後に、周りの人と協力しながら、さらなる成果を目指してみてください。

あなたの強みは、きっと大きな力を発揮します。 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。