vol.172_守・破・離。【素直(1)】0870

今日は経営計画書のP61に載っている「守・破・離(しゅ・は・り)」という学びの姿勢についてお話しします。

これは、武道だけでなく、仕事や人生においても重要な考え方です。  

 

まず、「守」とは、師匠や上司の教えを忠実に守ることです。

最初は自分の考えを交えず、言われた通りにやることが大切です。

なぜなら、師は長い年月をかけて経験を積み、最も効率的な方法を知っているからです。

初心者が「自分なりにやる」といって勝手な方法を取ると、遠回りになり、成長も遅くなってしまいます。

ですから、まずは素直に学ぶことが第一歩です。

この「守」が徹底してできている人というのは非常に少ないので、まずは言われた通りにやってみることを実践していきましょう。

 

次に「破」です。

基礎が身についたら、そこに自分なりの工夫や考えを加えていきます。

ただし、この段階に入るのは、基本をしっかり身につけた後です。

焦らず、しっかりと土台を固めてから、新しい発想を取り入れていきます。  

 

そして最後の「離」。

これは、師の教えを超えて、自分独自の境地を築く段階です。

ここに至るには長い時間と努力が必要ですが、このステップを踏むことで、初めて自分自身の道を切り開くことができます。  

 

「守・破・離」のどの段階にいるかは人それぞれ違いますが、努力を惜しまない人ほど早く次のステップに進むことができます。

そして、「離」に到達しても終わりではありません。

さらに高いレベルを目指して、また「守」に戻り、学び直すことが大切です。  

何事も、いきなり達人になれるわけではありません。

コツコツと積み重ねることが、確実な成長につながります。

本来、学ぶことはとっても楽しいことだと私は思っています。

そして、その第一歩は「素直な心」で学ぶことです。

私たちも、この「守・破・離」の考えを大切にしながら、一歩ずつ成長していきましょう。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。