『自分の気持ちをちゃんと伝える技術』平木典子 著 自分さえ我慢していればというあなたに

なぜこの本を読もうと思ったのか?

『自分の気持ちをちゃんと伝える技術』平木典子著は、ブログをはじめてしばらくした頃に、思うように記事が書けなくて悩んでいたときに「ものくろさん」に勧められ読みました。

私は普段、自己主張や自己表現が強いタイプではありません。

おまけに柔軟性もないので、かなりせっかちで頑固。

自分の気持ちをきちんと伝えることをせずに、「自分さえ我慢していれば面倒なことにはならない」と考えがちでした。

このことがブログを自由に書けなくしていると思ったのです。

自己表現

人は自分の気持ちや考え方をわかってもらいたいと切望している一方、成長の過程で多くの人は、自己表現を控えたり、しすぎたりして、自己表現につまずいている。

著者によると、自己表現には3つの段階があります。

1つは、自分の思いや気持ちをありのまま受け止めてみることです。

まずは、外界の状況に惑わされず自分を素直に受け止め、様々な懸念もしばし横に置いて、自分を確かめることです。

次に、その思いを自分の知っている表現方法でどう伝えるかを工夫し、表現してみようとすることです。

最適の方法が見つかるとは限りませんが、自分の気持ちや思いをできるだけ正直に言葉にしてみましょう。

最後に、その影響や効果を考えて、表現を変えたり、相手をフォローしたりする用意をするのです。

私が特に印象に残ったポイント①

一つ目は、

自信がなく、不安が強い時

非主張的な言動をしているときは、相手に譲ってあげているように見えながら、自信がなく、不安が強く、それを隠して卑屈な気持ちになっていることが多いものです。

人と付き合うのが億劫になる

このようにして我慢や恨みが積み重なると、欲求不満や怒りが溜まり人と付き合うのが億劫になります

出来る限り表現するしかない

自己表現で重要な事は、言いたいことが伝わるかどうかではなくて、自分の気持ちが適切に言えるか否かです

自分の気持ち、考え方をつかむ方法

例えば「どうしよう」と思った時は「私はどうしたら良いか迷っている」。

「にらまれた」と思ったら「私はにらまれたと思った」。

「早くしなさい」と言いたい時は「私はあなたに急いで欲しい」といった具合に

「私は」を主語にして文章を作ると、自分の気持ちや考えが明確になってきます

これができるようになったら、自己表現にも変化が出てきます。

私が特に印象に残ったポイント②

二つ目は、論理療法の提唱者、A・エリスの「A-B-C-D理論」。

合理的な思い込み非合理的な思い込みについてです。

A=Activating event(ものごとを引き起こすような出来事)

B=Belief(信念、思い込み)

C=Consequence(結果、問題、悩み、症状)

D=Dispute(論破、論駁)

私たちは問題や悩み「C」が、それを引き起こすような出来事「A」によって引き起こされると考えがちだが、実は「A」をどんな考え方で受け止めたか「B」の影響で、問題や悩み「C」は引き起こされていると言うことになります。

なので、『もし非現実的、非合理的な思い込みで物ごとを受け止めていると、結果も非現実的、非合理的なものとなる』というところに納得しました。

私が目指すところ

自信を持てないまま、自分勝手な判断をしないために、自信を持って自分を表現できるようになりたい。

アサーションとは、「自他の権利を犯さない限り、自己表現をしても良い」ということ。

他人がどう思うと、あなたの感じ方や考え方はあなたのものであり、他人と同じ考え方感じ方をしなければならないと言う事はありません。

後悔は、自分の決断に責任を取っていない事です

失敗はしても良い、そしてそのことに責任を持っても良い、という人権がある。

だから、成功するまで試行錯誤ができる。

アサーティブとは、主張しなかったり、引っ込んだりすることでもある。

ブログを書き続けることにも繋がるのですが、「自分を知らせないで人と仲良くなったりする事は無い。」ということ。

話の上手い人は、自分を相手に知らせることに躊躇がないのはもちろん、それに加えて無料でも情報を出し、おまけを付け加えるのが上手です。

「余計な事は言ってはならない」とか、

「差し出がましいのは良くない」とか、

「目上の人に答えるときは簡単に」などの思い込みです。

このような思い込みをなくし、情報を膨らませて、お互いに関わりを持つ領域を広げる努力をしたい。

 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。