vol.22_探す時間をゼロにする。【置き方】0163

vol.22_探す時間をゼロにする。【置き方】0163

今日のテーマは、探す時間をゼロにするという話をしていきたいと思います。

みなさんが毎日行っている環境整備は、掃除ではありません。

まずモノを捨てること、次に整えること、そして最後に整えた状態を維持すること、整理・整頓・清潔が環境整備です。

環境整備を徹底することで、探す時間が減らせて、最終的にはゼロにできます。

ちなみにものを探している時間というのは、目に見えるモノとか、パソコンやスマホのファイルとかデータであったり、これを探している時間が、1年間で約150時間もあると言われています。

8時間労働で月に20日間とすると、160時間になります。

ものを探す時間にプラスして、次にとる行動を探している時間(次は何しようかなという時間)も含めると、12ヶ月のうち約1ヵ月分の時間は、モノを探す時間に使ってるということなんですね。

だから、ものが整っていないとこれだけの時間と、そこにかかっているコストを会社は失ってるということです。

ですから、まずはみなさんの目に見えるものから徹底的に環境整備することが重要になります。

普段の仕事で意識できることは、歩く速度とか、話すスピードとか、パソコンのタイピングのスピードや技術なども、環境整備できます。

他には、車で移動中の時間をどう使うかなど、そういった日常を見直すことで、ものすごく生産性が変わり、探す時間をゼロにすることができます。

ちなみにみなさんが持っている自分の財布の中は、環境整備されているでしょうか。

使用頻度に応じて入れておく位置を決めているでしょうか。

運転免許証や保険証を入れる位置は本当にそこでいいでしょうか。

いらないレシートや使っていないポイントカードが、財布の中にありませんか。

今、現金がいくら入っているか一円単位で言えますか。

皆さんどうでしょうか、整理整頓を圧倒的に徹底しているでしょうか。

ですので、いつか使うだろうとかそういうものがあったら一度、捨ててみてください。

もしまた使うことになったら、買えばいいんです、それぐらいの覚悟でやっていくと、財布の中も、毎日の現場作業でも、ものを探す時間を減らすことができます。

『仕事ができる人の心得』P31【置き方】0163
①物の置き場を決め、名前・数字を付けて管理する。
②水平、垂直、直角、直線、平行、頭ぞろえ、大きい順、小さい順、とする。高さも揃える。
③物を置く位置は、使用頻度・販売数量に応じて決め、定期的にその位置をチェックする。
④物を探す時間・戻す時聞を最小限化する。
⑤形が揃えば心が揃う。

とあります。

(CCCメディアハウス 小山昇著『増補改訂版 仕事ができる人の心得』)

環境整備で生まれた時間とコストは、未来を作るために有効に使っていきます。

ぜひ社員みんなで、ものを探す時間を限りなくゼロに近づけていきましょう。

この効果は大きいです、はい、今日の知行合一のススメは以上です。

 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。