vol.26_シンプルが最強。【シンプル】0847

vol.26_シンプルが最強。【シンプル】0847

仕事ができる人は、複雑なことをシンプルにできる人です。

逆に仕事ができない人というのは、シンプルなことをわざわざ複雑にしてしまう人なんです。

複雑にする人というのは、悪気はないのでしょうが、心配性の人が多い傾向があります。

でも、分かっておいて欲しいことは、心配事の9割は起こらないんです。

もちろん、仮説を立てて準備をしておくことは大切なことですが、いかにシンプルにできるかどうかで、たくさんの人が長く続けることができるようになるんです。

どういうことかというと、シンプルというのは「考え方の環境整備」ができていることなんです。

シンプルというのは、いらないものが限りなく少なくて、必要なことが順番通りに整っている状態なんです。

シンプルだから、継続することができるのです。

「忙しくてやることが沢山あるし、時間がないからシンプルになんかできない」という人もいるかと思います。

しかし、時間はだれでも1日24時間しかありませんし、それは変えられません。

だとしたら、それに対する対処の仕方は、自分の仕事の量を減らすか、人に振るとか人に任せるか、あるいは自分の能力を上げ、生産性を高めるか、ということしかないわけです。

でも実は、忙しいという心の状態というのは「やることがいっぱいあるから」というのも間違いないのですが、実はそれよりももっと大切なことは、「何かをやっているときに、別のこともしなくちゃ」という意識が頭の中をよぎるのが、忙しいということの正体なのです。 

Aという作業をやっているときに、Bという作業のことを考えているからなんですね。

そうではなくて、目の前のことに集中することで、そしてそれ以外のことを考えないと決めるだけで、忙しさというものは断然軽減しますから、試してみてください。

これが考え方の環境整備です。

ですからシンプルな仕事のやり方、進め方ができている現場というのは、ベテラン社員から若手まで、多くの人がその仕事をやることができるんですね。

誰でも初めてやることは不安もあるし、上手くできるかどうか自信もありません。

それでも、とにかくやってごらん、という気持ちで作業を任せてみて、仕事の結果をしっかり確認すればいいんです。

最後までやり切ったら、よくやったねと認めてあげる、上手くいかなくても次に繋がるアドバイスができますから、数多く仕事のサイクルを回せるということなんです。

そうすると、仕事を通して小さな改善を数多くできるので、現場が働きやすくなり、商品・サービス・仕事の質がよくなるので、お客様の満足度も上がるのです。

仕事がシンプルでないと、このサイクルは回りません。

ですから、皆さんは仕事に磨きがかかるプロセスをしっかりと理解して、シンプルにしていくことを覚えてください。

シンプルにできるというのは、最強です。

誰にでもできる仕事を一つでも増やしていくことです。

現場での複雑な仕事を、シンプルに変えていけるようにしましょう。

はい、今日の知行合一のススメは以上です。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。