vol.40_採用の基準。【採用】0586

vol.40_採用の基準。【採用】0586

経営計画書には、社員に関する方針というのがあります。

その中で、採用についての考え方が書かれています。

良い会社は、採用と教育からできています。

時代がものすごいスピードで変化し、ライバル会社も変化している、お客様も変化している。

そんな中で、社員の成長はそのままで、生き残れるでしょうか?

自然の流れに任せて、社員それぞれの価値観で成長しているというのは、無責任な放任経営でしかないと私は考えています。

そうではなくて社長が社内に波風を立てて、考え方をいい方向に向けて、社員教育を続けるしかないんですね。

だから、社長だけが勉強しても会社は強くなりませんから、社員にも勉強するチャンスを与えて、時と場所を共有することが重要になります。

ただ、教育で変えられない部分もかなり多いのが現状です。

だからこそ採用に力を入れて、採用で見抜くことが重要なんです。

正直言って、経営計画書を作る前の採用は、素直さや価値観を優先して採用していませんでした。

即戦力、個人の技量の有無と経験値で採用してしまっていました。

採用面接の時に誰一人として、業務命令を無視して自分で判断します、なんて言って入社してる人はいないはずなんです。

それなのに、入社後ある程度、時間が経つとその人が「良いと思えないことや、意味があると思えないこと、正しいと思えないことは、業務命令であってもやりません。」なんて平気で言い出すのは間違いだということに気づいてください。

採用の方針は、素直な人、価値観を共有できる人を優先すると書いてありますが、社長の私が徹底できていませんでした。

会社を大きく強くしていくためには、長い目で見ると、素直な人、価値観共有できる人を優先することが非常に重要になってくるんです。

計画採用してない会社は、欠員が出たら採用するというやり方だと、価値観とか素直さより、少しても仕事ができそうな人、少しでも経験がありそうな人を採用しようとしてしまうんです。

諺で「馬を水場に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。」というのがあります。

どういうことかというと、会社として、社長として、社員にチャンスを与えることはできても、最終的にそれをやるか受け入れるか受け入れないかは、本人の素直さ次第という意味なんですね。

素直で明るく、価値観を共有してくれる社員は、いつになっても、これをやってみようとなった時に「はい、やってみましょう」ということで、失敗を恐れずに、なんでもチャレンジしてやってみてくれる人なんです。

小さな会社は、社員の素直さ、すぐやる行動力が武器になるから、私はそんな社員を大切にしていきます。

小さな会社はお客様に合わせて、いろいろなことを変え続けなければならないんです。

だから、素直になんでも変えられる、さらに会社の価値観に沿うことができる人を採用できるかが重要なんです。

この採用は、5年から10年かかって、大きな花を咲かせることになります。

素直で価値観さえ合う社員がいれば、会社はどんなことがあっても柔軟に世の中に対応していけるからです。

人材採用は年々ハードになってきていますが、採用でしっかり見抜いて、将来成長しそうな社員に時間とコストをかけ教育していくことをこれからも続けていきます。

人財の残り物には福はありません。

新卒採用してる会社、中途採用している会社ともに、残った人材には、残ってる理由があるんです。

いい人材から確実に採用されていくので、たまたまいい人材が残っているということはありえないんです。

そして、素直さがない性格ブスは教育では治らない、変えられないからこそ、面接などで見抜く必要があります。

会社内部のいい面も悪い面も隠さず、知ってもらった上で、素直な人、価値観を共有できる人、すぐ動ける人をしっかりと採用していきます。

はい、今日の知行合一のススメは以上です。

 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。