vol.50_教えるより気づかせる。【気づかせる】0351
社員教育では、社員に気づいてもらうために色々伝えることがあります。
その時に気をつけていることは、社員に仕事の具体的なやり方を教えると、可能性が乏しい社員が育つと言うことです。
なぜかというと、言われたことしかやらない社員になるからです。
そうではなくて、いろんなことを体験・経験させることが重要になります。
体験・経験を積み重ねた結果、違いがわかる人になれます。
違いに気づいた分だけ、人は成長していきます。
ですから、時と場所を共有して体験・経験を増やしていくことを大切にしてください。
例えば、日報や雑談の中で「自分の考え」今日の気づきを報告させるんです。
その中で、どんなことに気づいたかを一語一語拾っていって、気づきが良かった社員に対しては、次のステージを用意してあげる。
これが教育なんです。
間違えてはいけないことは、ゴールが10段目だとしたら10段目からやり方を教えてはいせません。
これは教育ではないんです。
教育というのは、1段目にいる社員を2段目へ、2段目にいる社員を3段目へ引き上げることであって、階段を登れるようにしてあげることが教育です。
ゴールを見せてあげることは、教育とは違います。
なので、色々な時と場所を共有していきましょう。
そして「何に気づいた?」と聞くことで、その気づきを聞けば前向きな心なのか、そうじゃないのか、成長したいと思っているのか、そうじゃないのか。
一発でバレますからね。
それで優秀な社員には担当を与えたり、ポジションや役職を与えたりしながら人を育てていきます。
人間は、気づいたことでしか、変わることができません。
環境整備が最高の教育だというのは、気づく環境を社内に整えることは大事なことだからなんです。
1年で10個しか気づかない環境と100個気づく環境があるとしたら、100個気づく環境を整えた方が人は育ちやすいんです。
これが環境整備の大事な考え方ですし、現場の作業でも一緒です。
繰り返し言いますが、人は気づいたことからしか、変われません。
このままではいけない、よし変わろうと決断するのは自分ですることです。
いつまでもやらない理由を見つけて、変わらないと決めているのも自分自身です。
歳だから、勉強が嫌いだから、忙しいから、面倒臭いから、言い訳なんていくらでも言えます。
まずは自分で気づけるかどうか、自分で気づけないのであれば人から教えてもらったことを素直にマネすることができるかどうか、それすらやらないと決めているのも自分、諦めているのも自分なんです。
そうであれば、何に気づいたかを日頃から声をかけて聞いてあげてください。
それだけで、その人の心の中が見えてきますから。
はい、今日の知行合一のススメは以上です。