vol.52_「すべきこと」の棚卸をする。1515【やり直し】

vol.52_「すべきこと」の棚卸をする。1515【やり直し】

仕事をしていると「あれもしなければとか、あれをするのを忘れていた」と言うように、いろいろな意識が混乱し、目の前の仕事に集中できないで忙しいと感じる時があると思います。

そんな時は「すべきこと」の棚卸しをすると効果的です。

「すべきこと」と言うのはまだ終わってない事ですから、これが心の中にあると言う事は、将来それを行動にうつして終わらせるか、あるいはもうこれはしなくても良いと決定しない限り、心の中でいつまでも発酵し続けるので、精神衛生上、非常なストレスになります。

「すべきこと」の一つ一つの事柄は大した事でもなくても、それらがたくさん溜まってくると悪影響を与えるのです。

もしみなさんが手持ちの「すべきこと」がたくさん溜まっていて、まだ着手できていない状態に陥っていたら10分間、自分で時間をとって「すべきこと」の再確認をしてください。

そして、紙とペンを取り出し、とにかく今、自分にとって未完了な「すべきこと」を大小問わず、徹底的に書き出してみるのです。

「〇〇さんに頼まれていた調べ物を仕上げなければならない」

「壊れている道具を直さなければならない」

「歯医者さんに行って、歯を治療しなければならない」

「家族に頼まれた、家の片付けをしなければならない」

こういう事はおそらく、20や30は簡単に出てきます。

これら一つ一つを重要であるか、そうでないかに関わりなく、全て書き出すのです。

そして、これらが全部解決したら「忙しいと感じることはない」と言うことを自分で確信するのです。

中には、非常に抽象的なことも含まれているかもしれませんが、それも含めて全部書き出します。

そして、すべて書き出せたら次の作業に入ります。

それは、その一つ一つを解決する時間を、スケジュール帳を見ながら確定していくことです。

もし「歯医者に行かなければならない」と思いながらも、ほったらかしにしている人がいたら、今すぐに電話の受話器を取り上げ、歯医者さんに行く日取りを決めてしまうのです。

解決しなければならない問題への対処法というのは、3つしかありません。

①その問題を今すぐ解決する行動に移すこと。

②その問題に取り組む時間を決めること、期限を決めること。

③問題の解決について、これは考えても仕方がないと心の中で決定すること、もう考えないと決めることです。

そしてこの3つに、書き出したすべての「すべきこと」を当てはめてみるのです。

そうすると「すべきこと」の優先順位が見えてくるので、自分の心の中のもやもやがなくなっていきます。

このような時間を毎週、意識的につくってみてください。

試しにこの記事を読んだらすぐに、この「すべきこと」の棚卸しを10分間やってみてください。

棚卸しのスッキリ感は、実際にやってみないと分かりません。

ぜひやってみることをお勧めします。

はい、今日の知行合一のススメは以上です。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。