vol.146_意思決定は質より回数。【クイックレスポンス】0415

今日、伝えたいことは、意思決定は質ではなく回数を数多く行うことが正解ということです。

私たちは毎日、数多くの意思決定をしています。

次から次へと意思決定して行動に移していかないと、情報化社会の今の時代、流れに乗っていくことができません。

江戸時代と現代では、意思決定にかけることができる時間が、圧倒的にスピード化しています。

 

そして、私たちは様々なグループに属しています。

家族であったり、町内会、会社、仕事のプロジェクトチームなど、大なり小なり、様々なグループに属しています。

そのグループに属するメンバーの多くが望む最善の結果を出すには、共通の価値観の元に意思決定を数多く行い、行動していく方が良い結果が出ます。

長い時間をかけて1日1回だけ正しい意思決定をしたとしても、正解を求めるのではなく目的を達成するためにさまざまな方法を試し、失敗を繰り返すなかで成功に近付いていくことが正しい姿なのです。

 

しかしグループの中で、失敗を恐れるあまり意思決定ができない人や、責任を追わされたくないから意思決定をしない人がいます。

そういう人は、意思決定をする役割を自分から降りて、他の意思決定できる人にその立場を譲った方が、そのグループは良い方向に向かうかもしれません。

 

会社の理念やビジョンが理解され、社長と社員のベクトルが一致している会社では、意思決定のプロセスがスムーズになります。

意思決定が早くなると、たくさんの意思決定ができます。

小さな会社の経営が強くなれるかどうかは、強い決定の質ではなく、正しいか正しくないかではなく、意思決定の回数に比例します。

ですから価値観を一致させて、意思決定と実行のサイクルをスピード化させることが、小さな会社の経営に競争優位性をもたらします。

優柔不断は間違った意思決定よりも、もっと良くないということをみなさんも認識して、質よりも回数を多くできるようにしていきましょう。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。