vol.54_ムカつく、キレるは運気を失う。0598【悟り】

vol.54_ムカつく、キレるは運気を失う。0598【悟り】

最近ムカつくとかキレると言う言葉が、日常的になってしまいました。

確かに、急いでいる時に車の渋滞に巻き込まれれば、腹も立ちます。

コンビニのレジで前のおばあさんがもたもたしていたらイライラしたりと、毎日の生活の中には、腹が立つタネは無数に転がっています。

例えば、目の前でタバコをポイ捨てされたら、あまり気分は良くないでしょう。

もしそれが自分の家の前であったりすると、なおさらです。

でも私は思うのですが、腹を立てていることで損をしているのは、自分自身でしかありません。

先日社内で開催したコミュニケーション講座でもありましたが、怒りという感情は2次的感情で、ダミーなので、実は怒りの下には「悲しいとか、悔しい」などの別の感情があることを学びました。

もしタバコのポイ捨てを見て、本当にいけないと思うなら、その人の肩をポンポンと叩いて「タバコのポイ捨てはいけません」と注意したら良いのですが、でも、今の時代、そんなことをしたら逆ギレされて何をされるかわからないというのもわかります。

実際にそういう事件がありましたね。

でも何もせずにただ腹を立てているだけなら、それはあなたの心を乱し、ただあなたが損をするだけなのです。

もしポイ捨てがだめだと思うなら、そのタバコをそっと拾い上げ、ゴミが増えないように願い、そしてその人がタバコのポイ捨てを、これからしないで欲しいと祈りましょう。

もしかしたら、あなたのその吸い殻を拾う行為を誰かが見ていて「今日タバコのポイ捨てした人の後で、男の人がそれをそっと拾い上げて吸い殻入れに捨てていて、感心したよ。」と言うことを話題にするかもしれません。

そして、それを聞いた人の1人が、タバコのポイ捨てはやめようと感じたら、あなたの行為は素晴らしい意味を持つことになるのです。

むかつく、キレるは、間違いなくその人の運気を落とします。

そして、そのマイナスのエネルギーというのは、他人にも悪影響を及ぼしてしまいます。

自分の意にそぐわないことがあるときに腹を立てるだけでは、問題は解決しません。

大切な事は、自分の感情をしっかりと感じて受け入れることです。

そしてどうすればその事態を少しでも改善できるか、そのためには自分に何ができるかと言うことに意識を向けることなのです。

常にそういう視点に立っていると、むかつく切れるはあまりなくなります。

もしあなたが日々を過ごす中で、むかつきレベルが高いとしたら、それは意識的に変えることができるということを、知ってください。

はい、今日の知行合一のススメは以上です。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。