vol.63_完璧主義では上手くいかない。【完璧】0313
社員のみなさんはやはり基本的には真面目ですから、きちんとした仕事をしたいと思ってます。
ですから完璧な状態にして仕事を終わらせたいとか、報告をしたいとか、提案したいとか、常にそういうふうに思ってます。
なので社長の私の感覚から言うと、全てが遅いんです。
世の中には、まず完璧主義はないって言うことを、知る必要があります。
それは何故かと言うと、あなたにとって完璧なだけであって、あなた以外の人、特にその仕事を頼んだ人からすると、あなたのやった仕事を完璧だと思ってないからです。
もう少し別の言い方をすると、例えば、その社員のレベルが月曜日に10だったとします。
金曜日にレベルがいくつになっていくかというと、10なんです。
それをレベルが10にもかかわらず、レベルを15もしくは20みたいに見せようとするからうまくいかないんですね。
レベルが10の社員には、レベルが10の仕事を会社は任せているんです。
例えば、会社に入って2年目の社員に資金繰りを任せる社長はいませんよね。
ですから回ってきた仕事っていうのはあなたにちょうどよくできてるので、完璧を求めるのじゃなくて適当でいいから早くやりなさいって言えるかどうかです。
適当でいいんです。
適当っていうのはいい加減ということではないですよ。
じっくり時間をかけて自分なりの完璧を目指して、1回で終わらせようとすることにこだわらないでください。
手直しされることを、嫌がらないでください。
だったら適当でいいから早く出して、相手から修正点を聞いて直してまたすぐに出す、この繰り返しで、お互いの完璧に近づけるってことなんですね。
完璧主義の人が1週間かかるんだったら、適当でいいから2日で出せって言う教育が正しい教育です。
そうすると素直な人は2日で出しますから、仕事を依頼してきた人に「修正点等ありますか?」「ここを直してくれる」って言ったらもう一回直して、そうすると相手の要望を満たした結果になっていくといことなんです。
ですから適当で早くやる方が完璧主義より優秀。
しかも完璧主義より納期も早い。
こういう風にしながら社内の評価も高まってきますし、お客様であれば「仕事が早いね」って言われるんです。
ですから、いかに適当でいいから早くやりなさいと教育するだけで、社員は育つ環境ができますので、ぜひそこ徹底していきましょう。
はい、今日の知行合一のススメは以上です。