vol.84_「d-PDCA 」が正しい。【実行】0674

ビジネス用語に「PDCA」サイクルというのがあります。

プラン、ドゥ、チェック、アクションのことです。

でも、このサイクルは今の時代には、ちょっと合っていないと感じます。

計画 → 実践 → チェック → 改善することの、どこが間違えているのかわかりますか?

どこに問題があるかというと、最初の「P」計画です。

計画をしてから実践するので、動き出しが遅くなるのです。

または、計画倒れで終わることがあるんです。

計画を何度も繰り返すだけで実践しない。

このようなことが私生活でも仕事でもよく起こります。

さらにもうひとつみなさんに知って欲しいことは「頭の中で計算しすぎる」ことはリスクになるということです。

最近の若者は現金を持たない人も多くいます。

会社に出勤しないで働くこともアタリマエになりました。

これだけ時代が変化している中で、「考えてもわからない時代」ということです。

ですから考えれば考えるほど、これまでの古い慣習や考え方に凝り固まっていると、自由な発想が生まれにくい状況になります。

では、このような時代にはどう対応すればいいのか?

答えはとてもシンプルで「まず、ちょっとやってみる」ことです。

少しやってみることで、わかることがたくさんあります。

少しやってみることで、次への道が開けていきます。

少しやってみることで、失敗の大きな痛手を負わなくなります。

例えば、イタリアン料理が得意な人が自分の店を持ちたいと計画したとします。

綿密に店舗の内装を考え、メニューもしっかり考えて自分の店を開くのはいいんですが、大失敗する可能性があるんです。

そうではなくて、まずやってみることは得意の料理を知人・友人に振る舞ってみたり、または、1週間くらい期間限定で貸店舗を借りてみて、販売してみればいいんですね。

そこでお客様の反応や声を聞いて、計画と方針を練り直せばいいんです。

これが「d(スモール・ディー)」、小さくやってみるという意味です。

自分の思いこみで店まで出したのに、お客様に必要とされなければ、失敗に終わってしまいますからね。

つまりいきなり店を構えるのではなく「小さくやってみる」ことが、成功するために、まずやるべきことなんです。

ですから、PDCAは時代遅れで、今の時代は「d-PDCA 」が正しいんです。

ぜひみなさんも小さな実践スモールdからすぐに始めてみることを実践してみてください。

面白いほど、事が動き始めます。

周りのみんなが考えすぎてる間に、時代とお客様とライバルは確実に変化しています。

このことを忘れないでください。

はい、今日の知行合一のススメは以上です。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長であり、けむやま行政書士事務所の代表行政書士です。