vol.131_変化を受け入れる。【変化】1380

有名な『平家物語』の冒頭に、

「祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘(かね)の声(こえ)、諸行無常(しょぎょうむじょう)の響(ひびき)あり」

という内容で始まります。

有名なので聞いたことがある人も多いと思います。

無常とは、「この世のすべてのことがらは、一瞬もとどまることなく、変化していく」ということです。

 

また、「生々流転」(せいせいるてん)という仏教の言葉があります。

生々流転の意味は、世界中のありとあらゆる存在や物体は、絶えず変化していき、新しい生命活動をしていくという意味があります。

 

「諸行無常」も「生々流転」も、世界中のありとあらゆる存在や物体は常に変化していき、同じものは存在しないという意味があります。

しかし「生々流転」は仏教的な生まれ変わりの意味を含むものであり、信仰する人々への救いにも解釈することが可能です。

「諸行無常」はよりドライな世界観を表したものであり、世界の生滅のシステムという真理を表しています。

 

地球は46億年前に誕生し、今から30億年後には地球上に生命はいなくなり、50億年後には巨大化した太陽に飲み込まれ、地球はなくなります。

 

ひとりの人間が体験できる時間は、長くても100年くらいです。

なので30億年と言われると無限の時間のように捉えられますが、実は限りがある時間の中で、私たちは生きています。

 

そう考えると、私たちの一生というのはほんの一瞬の出来事かもしれません。

でもその限られた時間をどうやって自分らしく、精一杯生きるかを大切にして欲しいです。

 

フソウ開発工業で今のメンバーで、今と同じ事業を続けられるのも限られていて、常に人が入れ替わり、事業内容もお客様の要望に答えながら変化していく。

そのためには、今、この瞬間を精一杯、取り組むことで、自分らしい素晴らしい人生にしていきましょう。

 

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。