vol.132_相手との折り合いをつける。【人間関係】1207

自分の正しさに固執する人というのは「私は正しいのだから、間違っている相手が私に合わせるべき!」と思い込んで、相手が不満を抱いていても折り合いをつけたり、譲歩したりすることをしません。

これこそが、一番致命的なことなんです。

 

なぜなら、“黙ってあなたから離れていく人”とは違って、きちんと注意をしてくれる人、“あなたとの関係を良くしていきたいと考えてくれる人”との関係すらも壊してしまうからです。

 

例えば、友人と「ラーメンを食べる」という約束をしていたとします。

その日に向けてあなたの頭の中では、​​行列ができる店でラーメンを食べる準備ができていたとします。

そんなとき友人が「昨日、テレビでカレーの特集を見ていたらカレーを食べたくなっちゃったんだよね。やっぱりカレーにしない?」と言い出したとします。

 

そんな時、あなたが怒りながら「なんでだよ!ラーメンを食べるのを楽しみにしていたのに。

今日はラーメンにすると約束したのだから、絶対にラーメンがいい!」と言って友人を無理やりラーメン屋に連れて行って食事をしたとします。

あなたはラーメンを食べられて満足したかもしれませんが、カレーを食べたかった友人にとっては、その日は楽しくないランチになったかもしれません。

それで、いい関係が築けますか?ということですよね。

 

それこそ、お互いの要望を譲歩し合って「だったら、ファミレスに行って、ラーメンとカレーをそれぞれ食べよう」というように、お互いの要望が叶えられる方法を探すことは大切なことです。

 

「私の言い分は正しいのだから!」と自分を正当化して相手の要望を聞けないようであれば、だんだん相手はあなたとは一緒にいたくなくなってくるでしょう。

又は「こいつ面倒臭ヤツだから、言うことを聞いているフリをしよう」とするかもしれません。

でも、そんな対応をしていたらいい関係は築けないんですよね。

 

 仕事の人間関係も同じです。

それに何度も言うように、100%の正しさなんてものは存在しません。

先ほどの例にしても「ラーメンを食べる」という約束をしたところで「約束を守ってラーメンを絶対に食べなきゃいけない」なんてそんな決まりはないし、正しさでも何でもありません。

人によっては「その都度、食べたいものを食べることの方が正解」だという人もいますから。

それだけ「正しさ」なんてあやふやなものなんです。

自分の正しさに執着しないためにも、それは知っておいた方がいいです。

 

結局、人間関係においては、最終的には「一緒にいたいか、いたくないか」が決め手となります。

たとえあなたが正しくても、相手が「一緒にいたくない」と思ったら、離れていくだけなんです。

だからこそ、相手に譲歩する姿勢を見せることは、とても大切なことなんです。

 

先ほどの例でも、「じゃあ、ファミレスに行こう」となって、近くのファミレスに行ったとしても満席で入れなかったりしたときには「やっぱり今日は、ラーメンでいいよ!」という展開になるかもしれないですよね。

そのときは、相手もラーメンを食べることに納得できていることでしょう。

だから、最終的には「気遣いができるかどうか」が決め手なのです。

 

人間関係をよくしていくためには、

① 相手の立場に立って、物事を考える癖をつける

② 自分の価値観で「正しさ」ばかりを主張したり、押し付けない

③ 相手と折り合いをつける(譲歩する姿勢を見せる)

 

この3つを心がけるようにして、ぜひ一緒に働く仲間やお客様が「一緒に仕事したい」と思うような人になって、いい人間関係を築いていきましょう。

はい、今日の知行合一のススメは以上です。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。