vol.134_姿勢に日常が現れる。【習得】0755

仕事の現場や日常生活において、個人の能力よりもその人の姿勢がいかに重要か、そしてそれが如何にして私たちの生活や働き方に影響を与えるかについて話していきます。

先日、社員3名に参加してもらったTTP(徹底的にパクる改善活動の見学)。

そこでは、様々な業界の社長とその社員が参加しますが、せっかく参加するのだから一つでも多く気づきを持って帰ろうとういう姿勢が良い人ほど行動に現れているんです。

その人の仕事に対する姿勢も真剣であることが明らかでした。

例えば、開始時間ギリギリに会場に入る人よりも、受付開始30分前には会場入りする人の方が参加する姿勢がいいでしょう。

なぜかというと、参加姿勢がいい人は一番前から座席は埋まっていきますから、集合時間ギリギリに会場に入るということはおのずと後ろの席に座ることになります。

また、開始時間ギリギリに会場入りするということは、他の参加者と名刺交換する時間もないわけです。

フソウ開発工業ではTTPに参加するときは、「できるだけ多くの人と名刺交換するように」とだけ社員に伝えているのは、こういう理由からなんです。

社長が言ってたから、面倒臭いけど名刺交換しようとイヤイヤでもやる人は優秀な証拠です。

姿勢が日常に現れるので、普段の仕事ぶりやいつもの仕事へ取り組む姿勢がこういう時には隠せないんです。

 

ちなみに名刺交換するとあとで少しだけいいことがあります。

私はその時に参加人数と交換した名刺の枚数はちゃんとチェックしてますからね。

「社長の意志をすぐに実行できる人」ほど素直にたくさん名刺交換していると感じます。

私たちが何かをする際の「姿勢」が、その人の本質や日常の態度を如実に表していることがわかります。

それは、ただのビジネスマナーだけでなく、どのようにして相手に敬意を表し、どのようにして自己をプロフェッショナルとして位置づけるかにも関連しているんです。

そして、この「姿勢」は教育にも当てはまります。

例えば、子供に箸の持ち方を教えるとき、私たちはその教え方にも姿勢を持って臨みます。

親として、またリーダーとして、私たちは言葉だけでなく行動で示すことが求められます。

最後に、姿勢は対人関係や自己管理において、常に最高の自己を示すことです。

だからこそ、毎日の小さな習慣が、大きな結果を生むのです。

煙山 光宏

1970年生まれ。
フソウ開発工業株式会社の2代目社長で、
ジッピー行政書士事務所の代表行政書士です。